3月 8日 暖かく気持ちの良い季節を迎えるにあたり、スローライフを楽しんでみませんか。 現代の日本において、仕事は早く、効率よくを求められることが多いのではないでしょうか。 そのために、社会で活躍される方々はストレスをたくさんため込むことになります。 妊娠を望まれる方にとってストレスは大敵なので、せめてプライベートの時間は「ゆっくり、ゆったり、心ゆたかに」のスローライフをお勧めします。 これからの季節、春野菜がおいしい季節なので、春野菜を使った料理をして、季節を感じながら、ゆっくりと食事を楽しむのも良いと思います。 また、お天気の良い日に散歩にでかけ、のんびり歩いてみると、普段気づかない...
3月 1日 先日、都内のカフェで開催された薬膳料理を楽しむ会に参加してきました。 中国の清代の宮廷料理のレシピを元にした料理を味わってきました。 山芋とれんこんのフライドポテト、さくらんぼと豚肉の煮込み料理、えび・くるみ・葱の炒め物などが出されました。なかでも、豚のばら肉とさ くらんぼを煮込んだ料理は、豚肉のうまみとさくらんぼのやさしい甘みが印象的でした。 東洋医学の考え方では、春は、「肝」のはたらきが活発になる季節と考えられています。東洋医学で「肝」とよばれる部分の働きは、西洋医学でいうところの自律神経にあたります。バランスが崩れると、自律神経失調や心身の不調を感じるようになります。 ...
2月 22日 春を迎える準備を。 2月も半ばとなり、春一番も吹いた今月。春の足音が聞こえてきていますね。 東洋医学では季節によって五臓と呼ばれる身体の器官、それぞれの活動が活発になると考えられています。 春は「肝」とかかわりの深い季節です。肝は身体の巡りをつかさどり、生理の始まるタイミングや生理痛が起きるかなどにかかわっています。またストレスにうまく対応する力を備えているのも肝なのです。 季節による五臓の働きは良いほうにも悪いほうにも変化しやすいとされています。肝の働きが良ければ生理周期が安定し、生理痛も抑えられストレスに強い状態になります。逆に働きが悪くなってしまうと生理周期の乱れ...
不妊鍼灸治療と太極図 白と黒の勾玉を組み合わせたような形の”太極図”をどこかで一度は目にしたことがあると思います。 これは、太極の中に陰陽が生じた様子を表し、黒は陰、白は陽を表しています。 東洋医学では、すべては陰陽(ふたつ)でなりたっていると考えられています。 女性の月経も”太極図”にあてはめられ、陰陽の繰り返しと考えます。 陽(高温期)が満たされた陽中の陰に「月経」がはじまり、そして、陰(低温期)へと変化していき、陰が満たされた陰中の陽に「排卵」が行われ、再び、陽(高温期)を迎えるという陰陽転化を”太極図”で見...
2月 8日 不妊鍼灸治療と甘いもの 甘い物の摂りすぎには注意しましょうと、よく耳にすると思いますがなぜでしょう。 カロリーが高くて太ってまったり、糖尿病になる確率が高まるだけではありません。 砂糖は東洋医学では陰性の食物に分類され、体を冷やす作用があります。 なのでせっかく体を温める治療や生活習慣を心がけても、甘いものを摂りすぎる食習慣が、改善の足をひっぱってしまうことがあります。 砂糖は弛緩作用が強いので、摂取すると胃腸のぜん動が弱まります。すると胃が動かないまま胃液を含んだ食物が停滞するので胃が垂れ下がってきてしまいます。 そうすると骨盤内にある子宮卵巣などの臓器も圧迫され、血液循...
2月 1日 中国伝統療法の「陰陽論」についてすべての物事を陰陽に分けて捉えるのが中医学の陰陽論です。 陰と陽にはそれぞれの役割があり、そのどちらが欠けてもバランスを失った状態になってしまうと 考えるのです。 例えば「地」は「陰」、「天」は「陽」、「女性」は「陰」、「男性」は「陽」というように、陰と陽はどちらが 欠けてもこの世の万物は成り立たないのです。 食べ物にも「野菜」は「陰」、「肉・魚」は「陽」というように分けられますから、やはりバランスが 大切になります。 体内にも陰と陽が存在し、健康な状態は陰と陽のバランスが均等にとれていて、不調や病気は このバランスが崩れている状態と考えます。 女...
1月 25日不妊と風邪 乾燥した冷たい風が吹き、風邪やインフルエンザが気になる季節が来ましたね。 風邪の最大の原因は冷えにより手足末端が冷え、「気、血、水」の巡りが悪くなり、気が昇り頭痛、 水が上昇し鼻水となり上にたまります。 風邪をひくと長引きやすく熱があっても青ざめて寒気がします。 風邪の引き始めが肝心です。 足元首周りをしっかり温めて体力、気力を消耗しないようにします。 長引いてくると慢性的に体力を消耗しているので、栄養価の高い温たかいものをしっかりとりましょう。 不妊治療と同時に治療出来ますので、風邪の引きはじめや治りかけにも当院の鍼灸治療をおすす めします。
1月 18日 不妊治療に効果的な5本指靴下の話。 最近は定番となりつつある5本指靴下ですので、既に愛用されている方も大勢いらっしゃると 思います。 各指が自由に動くことにより、この上なく快適で血行が促進され、足先の冷えはもちろん足先が 温められ る事により身体全体の血流も良くなります。血の流れは栄養分や体温を運ぶ作用がある為、 あらゆる不調 の改善に効果があります。特に、足指刺激には脳活性化作用があり、足親指は脳下垂体の 反射区であり ホルモン分泌を高め、子宮や卵巣への血液循環を促し骨盤内の環境を整える効果があります。 より効果アップさせるためには適度に歩くことがおススメです。
1月 11日 卵子の老化対策について 昨今、不妊症にまつわる卵子の老化について多くのメディアで取り上げられております。 年齢を重ねるに伴い、卵子は老化し、減少するのは必然であり、結論として卵子老化に対して の決定的な治療法は、現時点では存在しませんが、今ある卵子を大切にし、老化を遅らせる 方法はあるのです。 卵巣内にある卵子の元になる細胞は3周期をかけて、生殖ホルモンの命令により発育、成熟し ますが、その際、質のよい卵子に育てる環境を整えると同時に、質のよい卵子の発育を阻害 する要因を排除する体質改善が必要です。そこで迎春堂治療院では、治療期間3ヶ月を目安 に生理周期に合わせた伝統中医...
1月 4日 あけましておめでとうございます。 新たな年を迎え今年こそはと子孫繁栄を願われたことと存じます。 これに限ることではありませんが、ひとりの力では及ばないことが世の中には多くあります。 円満な子孫繁栄のためにも不妊の知識の参考になればと思い、今回は男性不妊のお話です。 東洋医学では まずは、人間が生きていくためのエネルギー体を陰と陽に分けて表します。 このバランスが崩れた時に人は病を生じます。 男性不妊の原因の多くは、陽虚証といわれます。 この陽虚とは、簡単にいうと、自ら身体を温める力が減退しているということ。 それによる血行不良からおこる不妊症は男女ともに多い要因のひとつ...
12月28日 冷えの改善 不妊の続く方には、体が冷えている方が大変多いようです。 そこで、冷えの改善のひとつに、半身浴も効果がありますので是非お試しください。 <半身浴の仕方> 基本的には、少しぬるめのお湯(38度~40度位)に15分~20分程度、みぞおちの下くらいまでお湯に つかります。 <半身浴をされる時の注意> 高温で長時間されると逆効果となります。 上半身が冷えないように、肩に乾いたタオルをかけるか、浴室を温めるなどしてください。 初めてされる方は、少し時間を短めにして、少しずつ体をならしてください。 半身浴の前後は、水やスポーツ飲料などで水分補給をしてください。 <半身浴...
12月21日 寒い冬を乗り切るために 12月21日に冬至を迎えます。中国では体を温める働きの強い羊の肉にいろいろな漢方薬を煮込んだ 料理「羊肉湯」を食べて乗り切っていきます。日本でもかぼちゃなどを食べますよね。かぼちゃは体を 温める働きがあります。昔から、続いてきたことには必ず意味があるということがわかります。先人た ちには脱帽してしまいます。 中国医学では、冬にしっかりとエネルギーを蓄えておかないと春になって思うように行動できず、 病気になりやすいと考えます。なるべく温かい食べ物・飲み物をとって、十分な睡眠をとりましょう。 お風呂でマッサージをしておくと、ぐっすり眠れます。 冬は、...
12月14日 腎とこころ 東洋医学において「腎」は生殖機能を支える場所です。 腎は女性にとって子宮・卵巣・卵管などの働き、ホルモンの調節などを調え正常な働きを支えるところ にあたります。 ですから、腎がきちんと働くことは妊娠をはじめ生理が規則的に訪れるためにも重要です。 さらに、東洋医学では身体とこころは深い関わりがあると考えられています。 腎に影響があるのは「恐」つまり、不安や心配などです。 このこころの動きが強すぎると腎の調子が悪くなりやすいと考えられています。いよいよ年末も近く、 家事や仕事も忙しい時期となりましたが、リラックスすることが腎にも身体にも大切です。 当院の治療では腎を支え...
12月7日 愛情ホルモン 「愛情ホルモン」「幸福ホルモン」「信頼ホルモン」などと呼ばれるホルモンが、脳下垂体 後葉から分泌される神経伝達物質「オキシトシン」です。 「オキシトシン」は、出産時の子宮収縮、授乳促進に作用する母親だけに直結するホル モンとして昔から知られます。しかし、母親になっていない女性、男性、年齢も関係なく 分泌されることがわかってきました。「オキシトシン」は、優しい気持ちや穏やかな気持 ちになり、ストレスを抑え免疫効果をあげる、安眠効果や自閉症予防など沢山の効果 があり、親子間だけでなく、社会の人間関係や夫婦間でも愛情を深める効果があるホ ルモンです。 「オキシトシ...
11月30日 今年も残り一カ月。 肌に感じる空気がだいぶ冷たくなってきましたね。 当院に来られる患者さんの中でも手足の末端が冷えている方が多くいらっしゃいます。 末端冷え性の主な原因は血行不良によるもの。 血行不良になると、骨盤内の血液循環が悪くなり子宮や卵巣の機能が正常に働かなくなります。 子宮や卵巣は排卵という大切な仕事をするために多くの血液を必要としますので、血液の循環が 悪くなると不妊の原因にも繋がってしまいます。 冷え性自体は日頃の努力で改善することが出来ます。 放置せずに改善に努めましょう! 食べ物としては、身体を温める「陽」の食べ物を多く摂る事。 代表的なものに生姜やニン...
11月16日 あきらめない! 不妊鍼灸と体質改善で、45歳で自然妊娠! 先日、患者さんより嬉しいお知らせが届きました。なんと45歳の患者さんが、第1子を自然妊娠されたというのです! こちらの患者さんは元々子宮内環境が弱かった為、幾度の人工授精と体外授精が上手くいかずに 悩まれておりました。 そんな中、当院のホームページを見て中医伝統療法に興味を持たれ訪ねてくださいました。 当院で週1回ペースで鍼や灸、吸い玉、経絡マッサージなどの治療を重ね、崩れていたホルモンバ ランスや子宮内環境の調整を行っていきました。それから、治療後はしばらく背中がポカポカして良 く眠れるようになったとおっしゃるよ...
11月9日 今回は、婦人科系症状や不妊症改善に効果があるといわれる足裏リフレクソロジーの反射区を紹介します。 まず妊娠しづらい人の足は、冷えがあります。 足裏を習慣的にもむことで循環がよくなり冷えの改善につながります。 ①足首・かかと 冷えがあり循環が滞ると足首が太くなります。 後ろからみてアキレス腱がくっきりでているのが理想ですが、くるぶしのまわりにむくみなどがあれば、 子宮内も冷えて硬くなってしまっているそうです。 かかとは小さく締まっているのが理想的で、足首より大きくなってボテっとしたかかとやカサカサして しまってるのは骨盤内臓器のトラブルの前兆ともいえます。 女性はとくに足...
10月26日 「不妊体質改善と妊娠力」について 2000年前に中国で残された三大古典医書の一つ「黄帝内経」に「女性の体は7の倍数で変化する」と書かれています。 尚、「素問・上古天真論」には、女性は14歳前後で初潮が始まり、28歳頃に女性ホルモンの分泌量はピークを迎えるとあります。 子宮や卵巣といった生殖機能の働きが活発になる28歳~35歳のこの時期は気力も体力も充実し「妊娠力が最も充実した時期」といえるでしょう。 しかし、35歳頃を過ぎると、女性ホルモンの分泌量が減り始め、子宮や卵巣の機能に穏やかな衰えが見えてきます。 しかし、現代の女性を取り巻く環境は大きく様変わりしました。 妊娠...
10月12日 月経後期(遅発月経)について 正常な月経周期は、一般的に28日±7日(21~35日)、出血期間は3~7日です。 ”月経後期(遅発月経)”とは、月経周期が長く(35日以上)、この状態が3周期以上続く場合をいいます。 また、2~3ヶ月に1度しか月経が来ない場合もいいます。 月経の遅れには、性腺軸(視床下部─脳下垂体─卵巣のホルモンバランス)の機能低下により、 ホルモン分泌またはホルモンに対する各組織の反応性の欠乏などがあげられます。 脳からの指令が弱くなると、低温期(卵胞期)が長くなり卵胞の発育が悪くなる(卵胞発育不全)。 排卵障害を起こ...