Jan 04

男性不妊のお話

1月 4日


あけましておめでとうございます。

新たな年を迎え今年こそはと子孫繁栄を願われたことと存じます。
これに限ることではありませんが、ひとりの力では及ばないことが世の中には多くあります。
円満な子孫繁栄のためにも不妊の知識の参考になればと思い、今回は男性不妊のお話です。

東洋医学では
まずは、人間が生きていくためのエネルギー体を陰と陽に分けて表します。
このバランスが崩れた時に人は病を生じます。

男性不妊の原因の多くは、陽虚証といわれます。
この陽虚とは、簡単にいうと、自ら身体を温める力が減退しているということ。
それによる血行不良からおこる不妊症は男女ともに多い要因のひとつです。

単純に身体を冷やす食べ物をよく食したり、湿度の高い寒冷地で長く過ごすなども冷えの原因
ですが、“長時間の入浴”“頻回サウナ”など過剰な発汗は、陽気を発散し過ぎ、消耗してしまう
ため陽気の不足となります。

陽気の不足が、陽虚という状態で、温める力の無い冷え症になります。
サウナや温泉など適度な入浴は、体の余分なものが排泄されスッキリとした気分になり、温まる
ことにより冷えが解消され一時的に気持ちよく感じますが、頻回に繰り返すことにより、倦怠感、
頭痛、めまい、動機、耳鳴りなどを感じるようになるとそれは入り過ぎです。良いとされるものも
程度によるものだと思われます。
こうした症状は体を潤している津液といわれる体の熱を抑制するために必要な水分までが奪われ、
熱を抑制できなくなったための症状です。

これが高じると体に余分な熱が体に溜まってしまうという結果になり男性においてはこの余分な熱
が“質の良い精子”を作れなくさせます。

質の良い精子を作るためには32℃~35℃くらいが最適とされます。しかし人間の体温は36℃から
37℃に保たれる仕組みになっています。そのため陰嚢を包む睾丸は体から離して存在し、そしてこ
の陰嚢が適温を保つためのラジエーターの役割を果たすという身体のつくりになっているといわれて
います。

古典東洋医学の書に「寒極まれば熱を生じ、熱極まれば寒を生ず」と自然界の法則であり、陰陽の
性質を説かれています。
自然の摂理にそぐわない過剰なことは質を変えてしまう、ということです。体にも心にも良いことはあ
りません。
不妊の要因は人それぞれですが、東洋医学は不足は補い、余分を寫す、という自分本来のあるべき
姿により近づけ、自らの力を蘇らせるための治療法だということです。

当治療院は、皆様のより良き身体健全、子孫繁栄を願い、今後も誠心誠意努めてまいります。

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