痔(鍼灸による痔の改善)

痔の治療について

痔は、骨盤内の血流の滞りやむくみ、臓器が圧迫されることで起こりやすくなります。

一日中座りっぱなしの仕事や、立ちっぱなしの作業、また力仕事などでお腹に力を入れることが多い方は要注意です。長時間同じ姿勢が続くと骨盤内の血行が悪くなり、肛門周辺のむくみ、毛細血管の血流が滞り痛みや腫れ、出血といった不快な症状が現れます。

さらに、冷えやストレスによる便秘・下痢の繰り返しも痔の原因となります。からだの巡りが悪くなることで自然治癒力も低下し、症状が長引いてしまうこともあります。

妊娠・出産を経験される方も、痔になりやすい時期を迎えます。妊娠中はお腹が大きくなるにつれて骨盤内の血流が圧迫されやすく、出産時にはいきみの影響で肛門に強い負担がかかります。産後もホルモンバランスや便秘などの影響で痔が悪化しやすいため、やさしく血流を整えるケアが大切です。

当院の鍼灸治療では、骨盤内の血行を促し、肛門まわりの滞り、浮腫みをやわらげていきます。冷えを取り除き、からだを内側から温めることで痛みや違和感の軽減だけでなく、再発しにくいからだづくりをめざします。

デリケートなお悩みだからこそ、安心してご相談いただける環境を整えています。妊娠中・出産後の方(便秘対策・血流の改善・ホルモンバランスケアなど)も含め、お一人おひとりの体調やライフスタイルに合わせた施術を行っています。

当院で行っている痔の治療の一例

1.原因となる経絡に鍼やお灸を行っていきます。

痔の方は、督脈(特に腰からおしりの背骨上)に反応が出ることが多いので、
そういった肛門を支配する経絡上の反応点に施術を行います。

2.肛門周辺の治療を行います。

大き目の布に穴があいた、独自の施術用布で幹部以外を隠します。
リラックスして施術を受けて頂けるための工夫です。
その後、温めた漢方薬を包んだ小さな袋で肛門周辺をマッサージしていきます。
局所の血行を良くすることで、かゆみや痛みを緩和します。

3.遠赤外線磁力治療器を使った治療を行います。

痔の患部に磁力を当て、炎症を抑えます。少しピリピリする刺激がありますが、
慢性の炎症には非常に効果があり、しつこい痛みにも対応が可能です。