不妊鍼灸について

迎春堂の≪不妊鍼灸≫について

東洋医学の中でも、中国医学の伝統療法は古来何千年にわたり受け継がれ、豊かな経験と実績を積み重ねてきた治療法です。

迎春堂鍼灸治療院では、中国と日本併せて30年以上にわたり治療を行い、独自のアプローチを築いてきました。


私たちの身体には、気・血・津液・リンパ液などがめぐっています。その流れが滞ることで不調や痛みが生じると考えられています。

東洋医学では『不痛則痛(流れが滞れば痛む)』、『通則不痛(流れが整えば痛まない)』という考え方があります。

経絡やツボを通じて滞りを解消し、流れを整えることがとても大切であり「赤ちゃんが育ちやすい体内環境」をつくる第一歩でもあります。症状だけではなく、身体全身を見る事が、中国古来伝統医学の一番の特徴です。

特に女性の身体は、生理期、卵胞期、排卵期、黄体期、採卵期、移植期などその時々で大きく変化していきます。

当院では、これらの周期に合わせた鍼灸治療を行い子宮・卵巣の血流を促し、卵巣を活性化(若返り)させることで、良質な卵や着床に適した子宮内膜づくりをサポートしています。移植前後の鍼灸治療は子宮内膜の環境を整え、より良い環境に変えていく効果もあります。

私たちの目標は、温かく柔らかく厚みのある子宮内膜を育て、流産を予防し、安心して新しい命を迎えられるようにお手伝いすることです。

妊娠や出産に向けた道のりは時に長く、不安や戸惑いもあるかと思います。迎春堂鍼灸院は患者さん一人ひとりに寄り添い、希望を持って前に進めるようサポートさせていただきます。なかなか卵が育たない方、長年冷え性で悩んでいる方、睡眠時間が確保できない、眠れないなど、一人で悩まずどうぞ安心してご相談ください。



 

迎春堂伝統鍼法の根拠となる中国の思想

通則痛と経絡通暢学説

中医学の考え方に「不通則痛、通則不通」という原則があります。これは、『通じざれば則ち痛み、通ずれば則ち痛まず』という意味です。私たちの体の中には、全身に経絡と呼ばれる通り道があり、その中を流れる気・血・水が滞りなく正常に循環していれば健康ですが、何らかの原因で経絡循環の滞りが生じると、痛み・凝り・むくみといった様々な不調が発生します。当院は、この経絡を通暢する(循環を円滑にする)ことが大切だと考えております。経絡不通の原因を除去することで経絡通暢を図り、体内環境のバランスを調整いたします。

陰陽学説

機能性の病気は、生理活動機能亢進或いは低下が原因で疾病の発生・発展となり、これを、『陰陽偏正偏衰』(アンバランス)といいます。刺激を加え、機能亢進を抑制、機能低下を鼓舞、偏りを補正し弊害を取り除いて、陰陽の相対的な平衡を促します。

迎春堂の伝統鍼法の特徴

人間は宇宙の中に生活しています。
「宇」は「天地四方上下」(つまり上下前後左右、三次元空間全体)
「宙」は「往古来今」(つまり過去・現在・未来、時間全体)を意味し、
「宇宙」で時空(時間と空間)の全体を意味します(漢代の書物『淮南子斉俗訓』)。

人間の生理活動や病理変化も時間・空間により変化しています。
疾病の治療も時空あってのことで、これを考慮しなければなりません。
当院の治療では、空間鍼法と時間鍼法を合わせて施術をおこなっています。