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肥満は体内脂肪組織が過多的に蓄積し、体重が正常標準を超えている状態をいいます。
エネルギー源の長期的な過剰の結果、高リズム(自律神経の交感神経が優位のまま、常に緊張状態)、高ストレスの現代社会の中で特に中年以降の人がなりやすい状態です。冠動脈硬化症、高血圧、糖尿病、脳卒中の病気は、肥満の合併症としても発症しやすくなります。健康的な生活にも影響を及ぼしかねません。
肥満は、生活習慣病などの原因になるだけでなく、婦人科系の病気にも大きく関係しています。
肥満が原因で排卵障害や受精障害(卵管狭窄・卵管采ピックアップ機能低下)といった不妊症になることもあります。
血中のコレステロールや糖がホルモンに影響を与え、脳-下垂体-卵巣等の内分泌コントロール系、特に視床下部がストレスを受けます。そのため、視床下部性の閉経や排卵障害の原因になります。
また、多嚢胞性卵巣症候群や甲状腺機能低下症などの肥満合併症も併発しやすくなります。
肥満のために下半身の循環が悪くうっ血やむくみなどがみられ、また骨盤内の血流も滞り、様々なところの脂肪蓄積が原因で受精障害(卵管狭窄・卵管采ピックアップ機能低下)などの原因になります。
これらの危害を避け、健康的に生活を送るためにも、 体質改善 をしていくことは人間にとって誰もが望むことです。
食事のコントロールをします。偏った栄養摂取や過剰な食事制限によって、生理不順や自律神経の乱れによる症状があらわれます。
甲状腺ホルモン剤などで代謝を高める方法ですが、副作用として依存症、中毒などがあります。
脂肪吸引術。副作用として血栓や神経麻痺などがあると言われています。
このような治療は身体への負担が大きいのに対し、中医学的治療は負担も少なく、根本から改善が期待できます
中医学的にみると、「脳絡伝導」が異常な摂食行動により阻滞され、血糖値の上昇などから摂食を停止させる機能を司る満腹中枢の反応が鈍くなり、摂食過多となる状態です。
胃熱による肥満・・・
若々しく、元気で、食欲が常に盛ん。
このタイプは産熱過多で、顔色が紅く(赤ら顔)、多汗、脈浮数。
肝気鬱結による肥満・・・
精神ストレス・情緒不安定による過食。満腹感でストレス解消を図ります。
このタイプは、イライラ・怒りっぽい・不眠・のぼせ、舌質-赤苔厚・脈-速。
今までの過食による肥満の痩身治療は、胃熱を清め、亢進する胃の働きを通常の働きに戻すこと、つまり、清熱涼血・滋陰しながら治療するものでした。
しかし、現在は、心因として精神面の要因(ストレス)が多いため、脳の興奮性増大や自律神経の興奮を抑制する治療を主としています。
つまり、便秘による肥満です。排便間隔の延長、排便困難あるいは、すっきりと排便出来なくなります。
中医学的には、腸の伝導降濁作用低下により蠕動運動が低下し宿便となりやすくなります。そして、腸内には脂肪が停滞しやすくなっている状態であり、そのために肥満を増長します。
熱結による便秘
体に熱がこもっていて腸が乾燥している。便は堅くでにくい。尿の量は少なく色は濃い。
気滞による便秘
気の流れが鬱滞してスムーズに便を運べない。すっきり排便できない。
お腹が張る、ガスが多い、ゲップをする。
気虚による便秘
便を押し出す力が弱い。力んでも出ない、便をすると疲れる。
治療方針として、胃腸機能の調整、便秘の原因の排除、腸の蠕動運動を高めます。
運動量の減少あるいはホルモンの減少による代謝低下(特に40代以降)のために、エネルギー消費が低下します。
私たちの体に蓄えられている体脂肪は、たえず合成と分解を繰り返しています。合成が分解を上回ると脂肪の量は増えてきます。その結果、正常の食事量でも脂肪が蓄積されます。
中医学的にみると、肥満は「脾」と「腎」の機能が低下している状態です。産熱減少が原因で、虚寒症状がみられます。これは「脾腎陽虚」といいます。
脾の働きは、食物を消化吸収しエネルギーとして全身に送ることです。脾虚になると、体内の分解代謝機能が低下し、代謝しきれない栄養はどんどん脂肪となります。
また、腎の働きはエネルギーの化生機能(蓄えた栄養で体を動かすエネルギーに変える力)です。生理活動や生命活動の原動力といえます。腎虚になると、分解促進作用と体を動かすエネルギーへの転換作用低下を招き、痩せにくい体の原因になってしまいます。特に40代以降は、新陳代謝が低下し、正常の食事量でも脂肪が蓄積しやすくなります。
脾腎陽虚による肥満
このタイプの人は、汗をかきやすく、重だるさ、疲れを訴える。
寒がり、冷え症、下痢しやすい。舌-胖大厚苔・脈-沈遅。
治療方針として、脾腎機能の盛隆を図ります。
「脾腎陽虚に随伴するむくみ」
中医学では主に水分代謝に関わる臓器として「脾」「肺」「腎」があります。これらの機能が障害されると、「膀胱」の働きも影響を受け不調になります。
身体の水分運化機能低下を招き、余分な水分が排出されずに停滞し筋肉や皮下にあふれてむくみを発生します。運動不足と生活活動機能低下により、筋ポンプ機能(筋肉運動により静脈の血液や老廃物を心臓に送り込む機能)が働いておらず、静脈・リンパ液の流れが悪くなっている状態です。
過剰な食事制限や薬物療法(甲状腺ホルモン投与)などと比べ、中医学による痩身施術は、安全で有効な方法であるといえます。
特に女性の場合、肥満が原因で排卵障害や受精障害といった不妊になることもあります。
元気な卵をつくり、良い受精・着床環境を整えるためにも、肥満の解消は大切なのです。
毛髪よりも細い鍼を使用するので、痛みはありません。肥満関連のツボを刺激し、優しく全身調整していきます。
一番気になる部分(お腹まわりなど)に吸引力のあるカップを吸いつけ、 経絡上を動かしていく方法です。脂肪燃焼を促進し、同時に食毒(宿便)や水 毒(むくみ)の排出を促します。
『推拿(すいな)』の技法と漢方オイルを用い、経絡の流れに沿ってマッサージ。リズミカルな掌の動きで体をほぐしていきます。
※耳鍼…丸い粒状のものを耳にあるツボに「貼り」ます。これにより食欲を抑制します。
※漢方ホットパック…十何種類の漢方を入れた温かい袋を腰やお腹にのせ、身体を温め血流代謝を促進します。