不妊の原因の1つに、排卵障害があります。 排卵障害がおこる主な病気が中枢性排卵障害です。 この病気は、排卵をするためのホルモンを出している視床下部というところが、なん らかの原因により正常に働かなくなってしまうことにより、排卵が起こらなくなって しまうというものです。 排卵がおこる仕組みは、まず視床下部から脳下垂体に向けて「ゴナドトロピン放出ホ ルモン」が出され、刺激されます。そして脳下垂体から卵巣を刺激するホルモンの 「ゴナドトロピン」が出され、卵胞が発育され排卵をおこさせます。 排卵がおこるためには、この「ゴナドトロピン」がバランスよく、充分に分泌されな くてはなりません。 つまり、...
ストレスに対しては、春の味覚暖かくなる春は職場や学校でも新年度が始まりますが、体も同じように活動を始める時期です。 気持ちの動きも活発になるので、それにともなってストレスや不安、イライラなどの影響も受けやすく、 消化器系の不調や疲労感などの症状も起きやすいです。 あまり考えすぎず、のびのびと過ごしましょう。 ストレスに対しては、春の味覚である酸味を利用して柑橘系の香りを嗅ぐことも効果的です。 また、新陳代謝が高まり、冬の間に溜め込んだものを排泄する季節でもあるので、デトックスにも 良い季節です。 夏の味覚は苦味なので、春のうちから菜の花など少し苦味をとっておくと、体がスムーズに夏に移行 で...
女性なら一度はスリムな体型に憧れるのではないでしょうか。 しかし、一時的の無理なダイエットをしたことで後に無月経、月経はあるが排卵していない、骨粗鬆症、 拒食症などに陥る危険性があります。 月経や排卵がおこるメカニズムは脳の視床下部から主にFSHとLHというホルモンが充分に、バランスよく 分泌されることが必要です。 無理なダイエットをしたことで排卵障害になる場合は、脳の視床下部というところがダイエットによって 「飢餓状態」となり、視床下部に大きなストレスがかかることで子宮や卵巣機能をストップさせ、イライラ、 憂鬱、睡眠障害なども引き起こします。 痩せ過ぎも肥満も妊娠を望む上でよくありません...
赤ちゃんに必要な栄養素として、ほうれん草などに多く含まれる「葉酸」があります。 この葉酸を摂取することが、健康な赤ちゃんにするために不可欠なのです。 葉酸はDNAの合成、細胞分裂に深く関わっていきます。 不足すると、貧血や免疫機能低下に影響が出る為、心臓病や大腸がん、子宮頸がんなどのリスク が高くなります。 妊婦の場合、赤ちゃんの神経管閉鎖症や早産の可能性を高める為、妊娠期や授乳期に必要な 葉酸は、妊娠前から 積極的に摂取していきましょう。 ほうれん草の他にも、レバーやウナギ、緑黄色野菜などにも含まれています。 更に、半身浴や腹巻きなどで身体を温めること、なるべくストレスのない生活を送るこ...
不妊症とは 不妊症とは・・・、 「生殖年齢の男女が妊娠を希望し、ある一定の期間、避妊することなく通常の性交を継続的に行って いるにもかかわらず、妊娠の成立をみない場合を不妊という。その一定期間については1年というのが 一般的である。なお、妊娠のために医学的介入が必要な場合は期間を問わない」 この定義は、日本産科婦人科学会が平成27年8月に変更されたもので、変更前は「一定期間については、 1年から3年までの諸説があるが、2年というのが一般的である」とされていました。 年数の変更がなされた理由は、海外の諸機関(WHO、ICMART、ASRM、EAHRE)の不妊の定義1年に 合わせたことや、日本国...
鍼灸治療と不妊治療について 鍼灸の刺激は、自らの力でホルモン分泌を促し、月経の安定、ひいては妊娠力をアップする手助けとなります。 本来妊娠とは健康な女性がするものであって、疲れ切った(小さな不調がたくさんある)女性がするものでは ないと考える為、東洋医学ではまず自身の持つ生命力を最大限に高めることを目的とし治療を行います。 東洋医学の考え方だけでなく、中医学に基づく鍼灸や漢方、中国伝統民間療法であるカッサなどを組み合わ せることで相乗効果を得ることもできます。 始めにもお話しましたが、鍼灸治療は女性ホルモンの分泌を促すため、卵子の発育がよくなり、着床しやすい ふっくらと厚い子宮内膜を作りやす...
基礎体温 不妊治療で大切とされる“基礎体温”。多くの人が計測してるとおもいます。 排卵の時期を知ることができ、タイミングを取る際に便利なものとなります。 基礎体温を含め、体温は私達の身体の中でとても大切なものです。 私達がよく耳にする「冷え」、東洋医学で寒凝血滞と呼ばれるものですが、この「冷え」は不妊に 大きく関連します。身体が冷えることによって血流が悪くなり、排卵を促すホルモンがうまく分泌され なくなり その結果排卵障害を引き起こします。 また排卵障害だけではなく生理痛が重くなったり不眠や片頭痛、肩こりなどにも関わっていきます。 多くの女性が悩まされる「冷え」で...
易経について 暦通りの春到来を思わせる暖かい日が来たかと思ったら、極寒の真冬に逆戻り。街にはインフルエンザやらPM2.5やらが蔓延していて体調管理がとても難しい今日この頃、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。 さて、今日は易経(エキキョウ)についてのお話をいたします。易経とは、紀元前7世紀ごろに周の時代の中国で成立した書で、簡単に云うと、ある法則にしたがって、物事の状態や変化を表現あるいは予測し、森羅万象を体系化したものです。哲学書として、あるいは儒教の経典として、また当たるも八卦、でおなじみの占いのテキスト等として用いられてきました(皆さんも●●易断、という占いの名称、聞いたことありませんか...
生物の体内におけるリズム 人には概日リズムという生体内でホルモンによって調節されるリズムがあります。 例えば、朝になったら目が覚め、夜のなったら眠くなるという現象もこの概日リズムというリズムなのです。 このリズムが崩れてしまうことは、身体の不調を及ぼす要因になりかねません。 夜遅くまで起きていると夜の眠っている間に分泌されるホルモンが少なくなってしまったりするのです。 こういったホルモン分泌が正常に行えないことから、身体の不調に繋がっていきます。 女性には生体内リズムの1つに月経周期があります。 個人差がありますが、主に約28日がこの周期とされており、この周期もホルモンによって調節されてい...
ツボのちから ツボとは経絡の中にあり、刺激すると「気」「血」「水」の調節に効果があります。 ツボ押しが健康に効果的なのは、この調節が関わってくるからです。 さて、今回は精神を安定させるツボと、卵胞の発育の調節になるツボを紹介したいと思います。 まず、精神安定のツボを紹介します。現代はストレス社会と言われています。女性はストレスを感じると、 自律神経が不安定になり、生理不順や不妊につながってしまいます。その予防のためにも精神安定のツボは 知っておくと良いと思います。 まず1つ目は「神門」というツボです。手のひらで、小指の付け根の関節の下辺りに位置します。 もう1つは「百会」というツボです。...
妊娠しやすい身体を作りましょう 妊娠しにくい身体になっていませんか?自分の身体を見つめ直してみましょう。 冷え:妊娠に関係する臓器の機能を低下させてしまう…特に、子宮や卵巣は冷えの影響を受けやすい臓器です。 冷えをそのままにしておくと、排卵不良や子宮の機能が低下してしまい、妊娠を妨げる恐れがあります。 疲れ:月経不順や排卵障害を引き起こす可能性が…食欲が落ちてしまったり、ホルモンバランスが崩れたりする 原因となります。免疫力・抵抗力の低下につながり、更に、疲れがたまりやすい身体を作ってしまいます。 貧血:生理不順を引き起こす場合も多い…鉄分が不足...
瘀血とは体内に血が滞った状態をいいます。 わかりやすく表現すると『血液がドロドロになりスムーズに流れることができない状態』をイメージして みて下さい。 女性は月経があるため、生理不順などがおこると不必要な血液が上手に体外へ排出されず子宮内に 留まってしまうとそこに瘀血が生じます。 このようなことから子宮や卵巣は瘀血の影響を受けやすく、排卵障害、子宮内膜症、チョコレート嚢腫、 子宮筋腫、不妊の原因にもなります。 【瘀血ができる原因】 冷え・ストレス・過労・運動不足・薬の長期服用・肥満・不規則な生活や食習慣 【瘀血チェック】 *生理時にレバー状の塊が出てくる *ひどい生理痛 *月経前症...
冷え性と女性の身体 身体が冷えると全身の血行が悪くなり、中医学でいう瘀血の状態を作り出す可能性があります。 体の隅々まで血液を届ける事が出来なくなり、酸素や栄養素が細胞に届きません。また、自律神経の 乱れや、妊娠のためのホルモンの伝達も悪くしてしまいます。 手足の冷えから、さらに内臓まで冷えると卵巣や子宮といった妊娠に大事な臓器に影響が及ぶこと にもつながってしまいます。それが生理痛や、ひどくなると子宮内膜症や子宮筋腫を招く事にもなり、 妊娠しにくい身体になってしまうのです。 女性の冷えの原因の多くは、血の不足や気が不足することによって血の巡りが滞ることによって生じます。 また、女性は7の倍...
お餅は中医学では、甘温、補中益気、健脾止寫の作用があります。 温める作用があり、エネルギーを補給し、脾(消化吸収)を補ってくれます。 なので、普段から疲れやすい人、下痢をよくする人、汗をかきやすい人などの気虚体質の方にお餅はおすすめです。 エネルギーがなく、便がだせない という方も食べたら便秘が解消した。ということもあります。 逆に、普段からとても元気な方(子供)、便秘気味な方、からだに熱を持ちやすい方は向いていません。 エネルギーが体に溜まりすぎ、便がさらにつまり、熱がこもりやすくなってしまいます。 またお餅のネバネバは東洋医学では「湿」といい、体に熱をためたり、むくみ、吹き出物、関節痛の原...
冬の養生法 12月に入り毎日寒い日が続いています。東洋医学では、冬の3か月を「閉蔵」と言います。 寒い冬は、万物が静かに沈みます。そのため、冬はゆっくりと過ごす季節と言われています。 秋から冬にかけて身体は収斂し、寒いこの時期の身体はますます圧縮していきます。 しかし、体は体温を上げようとしているため、心臓に負担をかけています。 冬は、夏と同じように活動してしまうと体は消耗してしまいます。日常生活では、無理をせず静かに過ごし、 運動を行う場合は、「陽気」が盛んな日差しがある日中に軽く行い、陽気を消耗しないようにすることが 大切です。 また、暖房や着込み過ぎなどで、体を過剰に温かくしてしま...
PMS(月経前症候群) でお困りの方 寒さも日に日に増してきて今年も残りわずかになりましたね。 今回は、最近よく耳にするPMSについてお話します。高温期の生理前の3日から10日前に感じる体の 不調のことを言いますが、例えば、つかれ、だるさ、頭痛、便秘、ニキビ、乳房がはるなど体に現れる症状と、 無気力、不安感、落ち込み、イライラなど精神的な症状などがあります。この原因は女性ホルモン(プロゲス テロン)の影響といわれていて、2人に1人はPMSを感じているとも言われます。 皆さんは思い当たる症状はありますか? たしかに私自身も生理前は、だるくなったりイライラして家族に八つ当たりをしたり&helli...
「生理痛と不妊」 生理痛が重いと妊娠しにくいと言う話を聞いたことがある人は多いと思います。 生理痛のひどい人すべてが不妊症という訳ではありませんが、 不妊症が原因で生理痛が起きていると言われています。 生理痛がひどいから不妊症になるという訳ではなく、 生理痛の症状が出ている不妊症の原因があると言われています。 例えば、血のめぐりが滞っている状態を『瘀血(おけつ)』といい、 子宮内膜症や子宮筋腫などの婦人病の原因にもなるといわれています。 冷えや水分の滞りなどによる循環の不調もあります。 特に冷えは、私たちのエネルギーの源の精を貯めておく『腎』を弱くしてしまいます。 そのため生理痛の他にも、...
睡眠不足が続くと身体はストレスを感じ、様々な悪循環が引き起こされます。 ストレスにより、頭の血管が拡張し、頭がぼんやりしてしまう、頭痛が起きる、めまい、などのだけではなく 自律神経が乱れ、肩こりや胃腸に不調が起き、下痢便秘など内臓にも影響が出てきます。 また、ストレスにより、ホルモンの分泌のバランスが崩れてしまいます。 女性ホルモンは睡眠時に作られます。 女性ホルモンは、卵巣を栄養するもので、月経や妊娠にとても関わっています。 睡眠不足が続くと、女性ホルモンの分泌が減りPMSや月経不順、不妊などの不調がでてきます。 自宅で、夕食をかるめにする、寝る前はスマホを触らないリラックスできるよう...
『早いもので11月』 早いもので11月、すっかり秋も深まってきましたね。 読書の秋、スポーツの秋、そして収穫の秋。秋の味覚といえば、ホクホクしてほんのり甘い栗も その代表格の 一つですね。 栗はクルミや松の実等と同じナッツ類(種子)に属します。種子は発芽するため、エネルギーの塊でもあります。 東洋医学で栗は胃腸を元気にして“気”を増やす力があり、血の巡りを良くし体を温める食べ物とされています。 また生殖や成長、老化に関係の深い“腎”に良い食べ物ともいわれています。 どんな栄養素が含まれているのかといえば・・・ カリウム(余分なナトリウムを排泄...