こんにちは、迎春堂鍼灸院です。 今回は漢方が妊娠しやすい体をつくる理由について迎春堂スタッフである私の体験を用いてお話ししたいと 思います。 私は「療方調血」という漢方を先月から飲み始めました。 漢方を飲んでいらっしゃる方はご存知のことと思いますが、漢方にはたくさんの種類と効能があります。 この「療方調血」は婦人科疾患に使用する基本的な漢方です。 〈効能〉 下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせ、足冷え、月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の 道症(ホルモンバランスの乱れによるイライラや精神不安)、流産癖、打ち身(打撲症)、しもやけ、しみ、 湿疹、皮膚炎、にきび 1日3回食前又は...
経絡は、五臓六腑(肝臓、心臓、脾臓、肺、腎臓、胆のう、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦)と繋がっており、 "気血津液"が身体中を巡り、身体の調整をしてくれています。 電車を想像してみてください。 線が「五臓六腑」、駅が「ツボ」、人が「気血津液」です。 この経絡に"気血津液"が上手く流れないと、身体の不調や、内蔵機能の低下や、心の不安定さが 現れてしまいます。 スムーズに流れてくれると、これらの不調がなくなり、健康な身体を作ってくれます。 特に女性の経絡を強め、生理不順を整え、卵を育て、不妊症の方にとっては、妊娠・着床しやすい お身体に近づけていきます。 鍼灸治療で、バランスを整えて、健康な身体...
不妊の原因と血流の悪さは、切っても切れない仲です。 血流の悪さは他の体調悪化にもつながります。 その血流に関係しているものの一つに『自律神経』が関係しています。 自律神経とはメジャーな神経の一つですね。 交感神経と副交感神経が拮抗した状態でバランスを保ちます。 興奮状態…仕事中や勉強中などの時は交感神経が優位になります。 リラックス状態…入浴中や睡眠前のウトウトした状態などの時は副交感神経が優位になります。 どちらかが多すぎても少なすぎても、バランスが崩れてしまいます。 現代人は交感神経優位状態が多い傾向にあります。 意識してリラックスする時間を取りましょう。 ...
こんにちは 迎春堂鍼灸治療院です。 朝晩冷え込んでまいりました。 買い物に出掛けると「秋の味覚」が売り場に並び、 いよいよ本格的な秋が来たなぁと感じます。 秋になると髪や肌が乾燥したり、喉が痛くなったりすることが増えてきます。 これは、体が渇いている為に起こっているのです。 東洋医学の五行論(世の中の事象を様々な5つの性質に分類する思想)において、 秋は「金(ごん)」に属し、五臓では「肺」、自然界では「燥」となります。 そして陰陽では陰の気が盛んになってくる季節とされています。 秋は燥邪(体に悪い影響を及ぼす乾燥)が肺に悪さをして、 肺や気管などがうまく働かなくなり、体を滋養する呼吸...
10月16日 今回は『基礎体温測』についてです。 基礎体温とは、朝目覚めた後、身体を動かす前の最も安静時の体温のことです。女性の体温は、 病気や重いストレスがあるときなどを除けば、ほぼ0.3~0.5度の間で周期的に変化しています。 この基礎体温を毎日測定、記録すると、女性の身体には1つのリズムがあることがわかります。 そのリズムを知ることで、排卵の有無や月経の時期、妊娠しやすい時期、妊娠の有無など、 身体の状態を把握することができます。 基礎体温の測り方 寝る前、枕元に婦人用体温計を置いておきます。体温はほんの微妙な動きで変わってしまうので、 このとき必ず手の届きやすいところに置いてくだ...
ドライブラッシングは欧米で古くから親しまれてきた美容法です。 皮膚には、私達の全身を覆い体内を保護したり、知覚、温度調節などの様々な働きがあります。 そして体の最大の排泄器官でもあります。皮膚表面から水分、塩分、乳酸、尿酸など体内での 代謝副産物、老廃物を毎日約1キログラムは排泄していると言われています。この排泄が滞ると、 むくみ、血流の滞りなどを招き、セルライトの原因となったりもします。皮膚表面を適度な力でこする ことはリンパの流れや血流を促進するので、水分や老廃物の運び出しに適しています。そのような 点から、ドライブラッシングは排泄器官としての皮膚を整えるのに一役買っているようです。 そ...
「血の道症」とは、月経・妊娠・出産・産後・更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神神経 症状(精神不安やイライラ等)および身体症状のことをいいます。 更年期障害の症状と似ているため、「血の道症=更年期障害」のように考えられることもあるようですが、 更年期障害は血の道症に含まれる症状のひとつにすぎず、正しくは思春期から更年期まで幅広い年齢の 女性の不調に対して使われる言葉です。 症状としては以下のようなものが挙げられます。 不安、イライラ、不眠、焦燥感、熱感、のぼせ、顔面紅潮、冷え、腰痛、背痛、胸痛、筋痛、肩こり、 過敏、鈍麻、しびれ、倦怠感、脱力感、疲労感、頭痛、頭重、めまい、立ちく...
こんにちは、迎春堂鍼灸治療院です 不妊鍼灸治療では女性の患者様がほとんどです。 しかし、不妊の原因は女性52%、男性48%など、約半数は男性に原因があるとも言われています。 いくら女性が不妊鍼灸治療を受けて良い卵子を作っても、精子に原因がある場合、妊娠には至りません。 男性不妊の場合、検査自体を受けられていない方も多く、原因も様々です。 器質的な問題が無くても、過度のアルコール、喫煙、肥満、睡眠不足、疲労、ストレスなど生活習慣から 男性不妊に陥っている方も多くいらっしゃいます。 また、あまり知られていないのですが、サウナや長風呂などは睾丸を温め、精子の数を減らしたり、 運動率を下げたり、精...
こんにちは、迎春堂鍼灸治療院です 女性は卵胞期(低温期)と黄体期(高温期)というサイクルを約28日周期で繰り返しています。 高温期にはプロゲステロンという黄体ホルモンが多く分泌され、それにより高温を維持する・ 妊娠を維持することにつながります。 理想的な高温期とは ・低温期との差が0.5℃程度(36.6℃以上がなお良い) ・低温期から高温期への移行が1〜2日間とスムーズである ・12日以上続くことがあげられます。 12日以上維持できなかったり、36.6℃に満たない場合は「黄体不全」となり、妊娠できる可能性が 下がってしまいます。 このようなホルモンバランスの乱れは自律神経の乱れと深く関...
不妊の原因のひとつに、血行不良があります 血液は、酸素や栄養、ホルモンなどを全身に運ぶ重要な役割があります。特に、骨盤内は生殖器が ありますが、手足のように動かすことが少ないため冷えやすい部分です。そのため、骨盤内が血行不良 になってしまうと温めるのは大変です。 そこで、不妊でお悩みの方は、日頃から身に着ける下着選びも大切になります。 女性の場合、補正下着やガードルは血行不良を起こしやすくなります。特に骨盤まわりは、ゆったりとした 下着をつけることをお勧めします。 また、男性の場合、睾丸を体に押さえつけられるような体にフィットする下着は、睾丸があたためられて しまう為、精子に影響を与えてしま...
当院に通われている方で、体外受精の前と移植当日に治療を受ける方がたくさんいます。それは、全世界の研究によって実証されている結果なのです。 ☆2002年にドイツと中国の研究チームがまとめました、体外受精前後に鍼灸治療すると妊娠率が上がる☆2006年 日本で体外受精を5回以上行っても妊娠しない人が鍼灸治療で4割が妊娠した☆ 体外受精を受ける女性が同時に鍼灸治療を受けると65%妊娠率がUPした などなど・・・。数々の報告が出されております。 また、当鍼灸院では移植後数値が低く、妊娠は望めないかと思っていたところ、鍼灸治療の回数を増やし治療を続けたら数値が上がり妊娠を未だ継続されている患者様もおります...
8月28日 漢方薬と不妊症鍼灸治療 鍼灸治療などの東洋医学は、西洋医学とは違った観点から病気を改善していきます。 検査→原因を突き止める→改善すべき症状に対して投薬や治療をする、という西洋医学に対し、 東洋医学はその人自身のコンディションを正常な状態に戻すことで病を治そうと考えます。 不妊治療で例えると、無排卵の場合には、西洋医学ならば適切なホルモンの投与を行い排卵を 促しますが、東洋医学では各自の体質や体力、抵抗力などの証に合わせた治療を行い、血や気の 流れを整え体質改善をし、結果的に排卵が起こるようにするという仕組みで治療を行っていきます。 東洋医学には鍼灸治療のほ...
8月21日 猛暑日が続く中、今年も熱中症で搬送される方も多くみられていますが皆様お変わりありませんでしょうか。 「熱中症」は、日射病や熱射病などの総称で、高温化での運動や労働のため発刊や循環系に異常を きたして起こる病気です。体温上昇、発汗停止とともに虚脱、けいれん、精神錯乱、昏睡などを起こし生命の危険を伴うこともあります。 ※熱中症にならないために ・体調を整える…睡眠不足や風邪ぎみなど体調の悪い時は暑い日の外出や運動をひかえる。・服装に注意……通気性の良い洋服を着て外出時には帽子をかぶる。・こまめに水分補給 ※熱中症になったら ・涼しい日陰やク...
8月14日 猛暑の夏の過ごし方 連日真夏日、猛暑日ばかりの夏は酷暑という言葉がぴったりだと感じます。 クラクラしそうな暑さの屋外と、冷えた室内との温度差にダルさがでたり、この暑さ で食欲が落ちたり… 夏特有の身体の不調が気になりますね。 昔から、夏には精のつく食べ物を食べようと言われています。 土用の丑でお馴染みの『うなぎ』などはその代表ですね。 栄養学の観点からみると、うなぎにはビタミンEが豊富に含まれています。 これには体内の血行を改善したり、男性ホルモンを増強する働きがあります。 同じく、精がつくといわれる『とろろ』。 ネバネバの元であるミューシンには大きな滋養強壮効...
へそは東洋医学で神闕(神の「気」が通る門)といいます。 お母さんのおなかの中で、赤ちゃんは臍帯を通して酸素や栄養をもらいます。 へそは我々の元気の源ともいえる重要な場所なのです。 へその皮膚は他と比べて薄く、毛細血管やリンパ管などが張り巡らされているので熱を体内に伝えやすく なっていて、別名「火」が集まるツボとも言われ、へそを温めることによって身体全体を温める力があります。 「気=エネルギー」が集まって、身体の循環を司ります。 「気」の不足は「血」の流れを弱くし、血行不良を起こします。 へそ灸を施すこと様々な効果があります。 ・自律神経失調症の緩和・手足や身体全体の冷えの緩和 ・免疫機能を高...
7月31日 生理周期の調整原則 東洋医学では、世の中のあらゆるものを陰と陽の2つの性質に分け、対立する関係としています。 陰は「暗い・ 冷たい・静か」、陽は「明るい・熱い・活動的」という性質を持っています。 左の図は、太極図というもので、陰と陽の転化を表しています。 一番上の黒が最も多いところが陰の極まったところ、一番下の白が 最も多いところが陽の極まったところになります。陰が極まると徐々に 陽に転化していき、やがて陽が極まります。陽が極まると 今度は徐々に陰に転化していき、 やがて陰が極まる、陰陽の移り変わりを表しているもの です(時計 回りに見ています)。これは...
不妊治療を継続してこられ、遂に念願の妊娠をした方々、特に高齢妊娠の方に対しては、 母体をお守りし、お腹の赤ちゃんを丈夫に育ていくように、妊娠を安定したものにしていかなければ なりません。 しかし、母体では妊娠により、新たなhCGホルモン(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)分泌が起こり始め、 低温期がなく高温期が続き、常に『陽』の状態となり、体内環境が新しく変わっていきます。 そのため、身体がだるくなったり、つわりを感じたりします。 当院の安産鍼灸治療は、妊婦さんが悩まされるつわりを軽くしたり、妊娠中毒症、逆子、早産や 流産などの予防にもなります。また、妊娠6ヶ月頃から特にひどくなるむくみ、疲労感、...
日差しがひときわ強くなる夏の季節は ”紫外線” が気になる女性の方も多いと思いまます。 紫外線は、春から急激に増え始め、夏でピークを迎えます。そして、このまま秋まで強い紫外線が 降り注いでいきます。 紫外線は、シミやシワ、肌荒れの原因となり、活性酸素を増やすため、肌の老化を進め、肌の免疫力 の低下を引き起こしてしまいます。特にシミは、婦人科疾患などにより現れる頻度が高く、肝や腎の 経絡の弱い方が出やすい傾向にあります。 紫外線対策は、一般的にさまざまありますが、鍼灸では美容鍼があります。 美容鍼は、皮膚の細胞が入れ替わる「オーバーターン(肌周期)」の修復時間を早め、...
伝統中医学において「瘀血」とは、流れが悪く滞っている血液の事を呼びます。 原因としては血液の循環悪化で、冷え、運動不足、栄養の偏り、ストレス、生活習慣、 飲酒など色々な要因から起こっています。 瘀血の症状として、下記のようなものがあります。 ・目の下のクマ ・顔色が悪い ・肩こり ・冷え性 ・舌の色が黒っぽい紫で、舌の裏の静脈が黒っぽく目立つ ・あざができやすく、傷が治りにくい ・生理不順や生理痛 ・月経血にレバーのような塊 この様な症状が見られたら、瘀血体質だと思われます。 そして瘀血は、子宮筋腫を引き起こすことがあります。 子宮筋腫には、子宮の外にできる漿膜下筋腫、外でも内でもなく筋...
東洋医学の陰証と陽証 古代中国には「太極(宇宙や物事の究極の始まり)から陰と陽が生まれ、森羅万象のあらゆるものが 生じた」という思想があります。 陰とは、静か、内在的、下降、寒冷、暗い、減退などを表し、陽とは、活動的、外在的、上昇、温熱、 明るい、亢進などを表しています。 そして、この陰陽はお互いに依存関係(単独では存在できない、陰があるから陽があるなどの関係)、 対立関係(互いに対立しているが、制約をすることによりバランスを保つ関係)、転化関係(どちらかが 極限に達すると他方に転化する関係)などの性質により全体的なバランスを保っています。 このことを人体の生理機能にもあてはめ、陰陽のバラン...