天候や季節による、風・寒・暑・湿の変化を東洋医学では外感の変化と言い、これによって様々な 体調不良が引き起こされます。 梅雨に起こる頭痛は、「湿邪」によって余分な水分が身体に溜りやすくなり、頭を巡る気血が滞っ たり、不足したりするための外感頭痛です。 もともと湿を溜め込みやすい体質であったり、冷たいものや生もの、甘いものの食べ過ぎなどの内 からの要因(内傷)も重なって、更に悪化することもあります。 頭痛の他に、吐き気やだるさ、食欲不振、手足の冷え、生理不順などの症状も現れます。 これは、湿邪により脾臓がダメージをうけることによるものです。 当鍼灸院では頭皮鍼で、大脳皮質機能反射区に刺鍼...
こんにちは、迎春堂鍼灸治療院です。 6月に入りました。 先月は初夏というには暑すぎる位、毎日暑い日が続きましたね。 まるで夏が一足先にやってきたようですが、そろそろ関東も梅雨に入るそうです。 長くジメジメした天気が続くと、身体が重だるく感じたり 関節などに痛みを感じた経験がある方もいらっしゃるかもしれません。 本格的な梅雨に入ると、体内には湿気がたまっていきます。 これが、東洋医学でいう『湿邪』です。 湿が溜まる原因は先に述べた梅雨だけではありません 。 暑くなってくると冷房の効いた室内にこもりがちになることも原因となります。 暑いところから涼しい室内に入ることで、本来かくべきはずの汗が体...
6月5日 吸い玉療法について こんにちは、迎春堂鍼灸治療院です。 当鍼灸院では中国伝統療法で不妊治療と体質改善、女性特有の悩み治療、鍼灸以外は女性の 経絡マッサージと吸い玉等の併用で女性の体質改善、妊娠の効果を高めています。 今日はその中の一つ吸い玉について少しお話します。 吸い玉は中国の民間療法の一つで、「吸い玉」もしくは「カッピング」と呼んでいます。 当院では、肌に直接ガラスのカップを吸い付け滞った部分の血・気血の循環を促す方法です。 鍼による治療効果を高め、不妊の原因とも言われる冷え性の改善に力を発揮します。 むくみを解消し、子宮・卵巣の機能を高め妊娠しやすい身体へと導いていきま...
ゴールデンウイークも終わり、忙しい毎日に戻られてしまっていると思います。 東洋医学からみた病気の原因には、環境の変化や感情の起伏などの間接的な要因が健康状態に 大きく関与していると考えます。 外因、内因、不内外因の3つに分けられます 外因 には、気候条件「風・寒・暑・湿・燥・火」の六つの要因があり、六淫といいます。 内因には、「喜・怒・憂・思・悲・恐・驚」の七情があります。 不内外因には、過労、飲食の失調、睡眠リズムの崩れ等があります。 ゴールデンウィーク中の生活リズムの乱れや暴飲暴食などが、脳下垂体から分泌されるホルモンの バランスに大きく影響するものと考えられます。 不妊鍼灸治療...
排卵障害は、排卵に関与するホルモンが正常に分泌されないためにおこります。 脳の視床下部から分泌される性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)、下垂体から分泌される卵胞刺激 ホルモン(FSH)、黄体形成ホルモン(LH)、卵巣から分泌されるエストロゲン、プロゲステロンが排卵に関与し、 これらのホルモンが正常に分泌されることで毎月規則正しく排卵が生じます。 このうち、視床下部・下垂体からのホルモン分泌が障害されることによっておこる排卵障害のことを、 中枢性排卵障害といいます。 特に、下垂体から分泌されるFSHは卵胞の発育、LHは卵胞を成熟させて排卵を促す働きがあり、排卵に おいてとても重要な役割を担...
肩や背中の筋肉のコリは自律神経と密接に関係しています。 人間の身体は、首や首の後ろの筋肉が硬く凝ったり、肩の筋肉が硬く凝ってしまうと、 ストレスを受け止めやすい身体になり、身体が精神的なストレスを無意識に受け止めて しまいます。これらの凝りを解消することはストレスに対して強く、病気になりにくい身体を つくることにも繋がります。 現代を生きる私たちにとって、ストレスに強い身体に改善することは必要不可欠。 首、肩の症状でお悩みの方は是非ご相談下さい。
こんにちは、迎春堂鍼灸治療院です。 当院ではマッサージ治療を行っていますが、今日はその中の一つのカッサについて少しお話しします。 カッサは中国で古くから行われている排毒療法です。 コリの強い部分や血管・神経が集まっているツボを意識して刺激していきます。 すると滞っていたツボの通り道(経絡)の流れがスムーズになるので、身体の疲れが取れ、体内バランスが 整います。 カッサを受けた患者さんからは「身体がポカポカになった」 「コリが取れてリラックスできた」という声を多く頂いております。 不妊鍼灸治療に疲れを溜め込むのは禁物です。 暖かくなり活動的になった身体の疲れを、当不妊鍼灸院のカッサ療法で癒...
四月も下旬になり、日中ぽかぽかと暖かな日が増えてきました。反面朝・夜はまだ空気がひんやり とし、油断して体を冷やさないように注意が必要ですね。 冷えというと、よく手足の冷えを気にされている方は多いようですが、腰やおしり、おへそ周りや 太ももなどが触ると冷たいなんてことはないでしょうか? もしこのどれかが冷たい方は骨盤の中が 冷えているサインの可能性があり、注意が必要です。 手足というのは体の中でも末端にあり、どちらかといえば最初に冷えが現れるところです。それに対し、 骨盤の中というのは子宮や卵巣、直腸、膀胱などが収まっています。ここが冷えることでこれらの内臓 の働きが弱まってしまうことは容易に...
東京も桜の見ごろを迎え、いよいよ春本番ですね。 こうした季節の変わり目は、気温や環境の変化で自律神経や ホルモンバランスが乱れがちになります。 そこで今回はそのホルモンバランスの乱れを整える食材についてお話します。 ホルモンバランスが崩れることで現れる症状として イライラする、怒りっぽい、集中出来ない、憂欝、不安になる、不眠、頭痛、頭が重い 肩がこる、むくみ、肌荒れ、冷え症、便秘、などが挙げられますが、特に女性の場合は不妊や 更年期障害、生理不順、PMSなどに通じることもあります。 そんな女性特有の症状は、女性ホルモンの分泌の悪さや、子宮周辺の血流不足が原因だと 考えられます。 そんな症状を...
中国医学は、長年の経験実績があり、弁証医学です。 気・血・津液・五臓六腑の状態・四診法でチェックし、身体に何が不足していて、何が多いか判断します。 特に女性の悩み、生理不順・婦人科疾患・子宮の病・卵管の病・不育症・流産・脳の下垂体が原因と する中枢性の生理不順・高プロラクチン血症等々…。 鍼灸と中国伝統療法で副作用のない、優しい癒しの治療をして、心と体の両方から治療を行っていきます。 気血を整え、身体に不足しているものは補い、多すぎるものは出す。 そうしていくうちに、身体が整い、子宮や卵巣の機能が高まり 免疫力がUPし妊娠しやすい身体となって いきます。 不妊・婦人科疾患全般のこ...
今回は、東洋医学の「ツボ」と西洋医学的な「からだ」の視点についてお話したいと思います。 東洋医学では、経穴といういわゆる「ツボ」を使います。 合谷や三陰交や百会(ひゃくえ)などは、聞いたことある方もいらっしゃるのではないでしょうか。 この経穴を、解剖学的な視点からみてみたいと思います。 例えば・・・太陽というツボがあります。 太陽穴は、こめかみの部分でよく頭痛の時に押さえるところになります。 ※ツボのことを◯◯穴と呼びます。 実はこの位置は骨が薄くなっているのです。 また三叉神経(眼、上顎、下顎の神経)がそのすぐ下を通っています。 そのため、押すと痛く感じます。 少し古い話ですが・・・...
春の声がすぐそこまで聞こえるような今日このころですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。 どこかウキウキしてしまうのは、春に向かうからなのでしょうか。 実は中医学の基本、陰陽の考え方ですと陰と陽がつり合っている状態である「春分」を境に 太陽の日照時間が伸び、季節は春へと移行します。 動物は冬眠から目覚め、草木は芽吹き、気温も上がってきます。 これは、冬から春へと「陽の気」が増えてきている状態です。 「春」は、五行の「木」にあたり「上昇のエネルギー」を持つと言われています。 また、成長、発育、繁殖を表す季節とも言われています。 当院では、毎日のように患者さんから嬉しい妊娠報告が続々と寄せられてい...
当治療院でも使用しているお灸についてご紹介いたします。 お灸は、皮膚上のツボに置いて燃焼し、その温熱刺激で血行を良くし体の様々な不調を改善させるもので、 特に女性特有の疾患によく効きます。 体全体のバランスを整えることにより、不妊症にも大変効果が期待できます。 お灸は、草餅やよもぎ飴などにも使用されている蓬の葉から作られています。 蓬の葉の裏にある腺毛と呼ばれる部分に含まれているチネオールという揮発性の精油により、あの独特の 芳香を発しています。 自宅でセルフケアをする際におすすめするツボは三陰交です。 場所は、内くるぶしの中心から指幅四本分上のところにあり、骨の縁を軽く摩ると少し凹んで...
いよいよ花粉がたくさん飛ぶ季節が到来しまし た。 花粉に反応して、鼻水、くしゃみ、目の痒みなどの アレルギー反応で、マスクが手放せない方も 多いか とおもいます。 花粉を取り入れないのが一番大事ですが、からだ の方にも花粉に反応して、アレルギー反応を 起こし てしまう原因があります。 それは、冬までさかなぼり、冬は『陰気』の強い季 節です。ですので、できるだけ活動を抑え、 『陽気』を蓄え守らなければいけません。 しかし、冬でも冷 たいものを飲んだり、夜遅くまで仕事をしたりして いるなど、陽気を損なうこと ばかりしています。 そ のため春になって陽気がうまく発散しきれないため、陽気は上にのぼり鼻...
不妊症治療中の風邪の考えかた 寒い日が続きますが、皆さま体調崩していませんか。 風邪は免疫力が弱まっているときに引きやすいもの。 一般的な風邪薬は症状を緩和させているだけであり、薬によっては免疫力を弱め、かえって 長引かせてしますこともあります。 東洋医学で風邪は「冷え」や「外邪(外から入り込む病因)」が身体に浸入し起こると言われ ています。 そのため身体を温め発汗し、「冷え」や「外邪」を外へ出すことを大切に考えています。 自身の免疫力を活性化させ、自身の力で自然に風邪を治すというやり方です。 鍼不妊治療中の風邪薬服用は、低温期(排卵前)であればほとんど問題ありませんが、 内容や種類によ...
今回のコラムは、通われている患者様の抱えている主な病気をお伝えいたします。 同じような症状・病気がありますでしょうか? 参考にして頂けますと幸いです。 ① 子宮内膜症の生理痛 不妊 ② 卵巣嚢腫による卵巣の機能低下、ホルモンのバランス異常 ③ 子宮腺筋症による生理痛、不育症、着床しにくい ④ 子宮筋腫 ⑤ プロラクチン高い ⑥ 多嚢胞、卵巣症候群・生理不順、排卵しにくい ⑦ 甲状腺機能低下によるホルモンバランス異常、不妊、流産 ⑧ 子宮の病気 ⑨ 体質による不眠、冷え、自律神経失調症 多い順に上げて参りました。 もし、同じような症状・病気で悩まれている方がいましたら、ぜひ...