8月29日 不妊の効果を上げる頭鍼治療 東洋医学では、陰陽のバランスが基本となります。機能性の病とは、陰陽のバランスが崩れている状態。 治療とは、陰陽のバランスを回復する事です。 鍼灸には二面性があるといわれ、興奮している時は抑制し、抑制されている時は興奮させるという同時の作用を鍼灸では行うことができます。この作用を利用し、崩れてしまった陰陽のバランスをもとの健康な体に戻していくために、鍼や灸で適切な刺激を与えることが大切になります。 からだの中で、特に頭部は全身の中枢、特に下垂体はホルモンの命令中枢となっている部分です。頭の中には大脳があり、頭皮の特定の部位に鍼で刺激を行うというこ...
8月22日 今年の四月まで通われていた方の体験記です。 年齢40歳。不妊期間約3年半。 タイミングで半年様子見るも妊娠しないので、近所のクリニックへ。夫婦共に検査は異常なし。 その後、人工授精3回目に妊娠。しかし6週目で完全流産。 人工授精を8回続けるが全て陰性。 鍼治療を始め、生理周期が整い始め、冷えが解消される。 治療を体外受精に切り替え、病院も加藤レディスクリニックに転院し、3度目で妊娠。 現在一卵性双生児の19週の妊婦です。 1周期目 11日目 採卵 残念ながら主席卵胞は排卵済み。小さいの2つ採卵。うち1つが胚盤胞凍結へ。 この周期は採卵のみ。 2周期目 15日目 移植 ...
8月15日 手あてのこころ こんにちは。 足が冷える、お腹が痛む、胸がつまる…。 私たちはどこか身体に不調を感じたとき、意識をしなくても自然と、つらいところに手をあてたり、なでたりします。 この手あては、医療の原点とも言えるもので、人類は太古の昔から医学の発達した現代まで、ずっと変わらず、こうして痛みとこころを癒してきました。 何も考えず、ふと手をおいてみましょう。 呼吸も深くなり、思いのほかリラックスすることができます。 パートナー同士で行ってみるのも、自分で手をあてるのとはまた違ったここちよさがあります。 言葉があってもなくても、とてもよいコミュニケーションの時...
8月1日 妊娠力を高めるためには 毎日蒸し暑い日が続いています。ついつい冷たい飲食をしたり、冷房の効いた環境での生活が 多くなってくる時期です。 妊娠力を高めるためには、何といっても下半身の冷えは禁物です。体を冷やす生活がもとで、 体を温める原動力までが低下し、子宮や卵巣が冷えて血流が悪くなり、瘀血(おけつ)という状態を 招き易くなります。 それにより排卵や着床がうまくいかなくなる可能性や、子宮内膜症、卵巣嚢腫や子宮筋腫など、 不妊につながる原因になる恐れがあります。 とはいえ、公共機関やオフィスなどでの冷房での冷えは避けられないこともあるでしょう。 その中でもなるべく、普段の生活...
7月25日 高プロラクチン血症 不妊の原因の中に、排卵障害の原因の一つになる『高プロラクチン血症』があります。 年齢が20代~30代と若い方に多いようです。 プロラクチンとは、脳の下垂体前葉から作られます。 よく授乳期にこのホルモンが上がり、排卵しにくく、妊娠しにくい体になります。 高プロラクチン血症の原因として、薬によるもの 流産、中絶後 脳腫瘍 ストレス 等…です。 ストレスとホルモンの関係は密接です。当院ではストレスによるホルモンの乱れには、頭皮 透鍼法を使います。 頭皮透鍼法とは、陰陽の乱れを頭部のツボを使って調整します。なかなか日常ではリラックス できず興奮状態に...
肩こりと不妊 肩こりでお悩みの方が多いと思います。肩こりの原因は、筋肉疲労や眼精疲労、姿勢不良、 自律神経の失調などから起こります。 体は全身つながっているため、体の一部分のコリが感じられるということは、全身の血流が 悪いということになります。そして、肩こりが感じられるということは、子宮や卵巣への血流が 悪くなっている可能性が考えられます。 ご自宅でできる肩こりの予防は、適度な運動、よく睡眠をとる、体を冷やさないようにする。 また、バランスのよい食事、リラックスをするなどです。 肩こりに、鍼灸治療の有効性は有名ですが、当治療院の不妊治療は、吸玉療法を取り入れ ています。吸玉療法は、滞っ...
6月27日 健康美容 女性が綺麗でいる事は、健康でいる事が前提にあるというのが常識になっている今日。 よく運動し、体にいい物を食べ、ストレスを溜めないこと。内容はシンプルですが とても難しい事です。忙しい女性ほど美容に気を使いますが、時間がなく運動が出来ない。 食べる時間が不規則で偏った食事。なによりストレスが溜まる。そうなると顔はくすみ、 身体は浮腫んで脚はパンパン。髪もパサつくようになります。心と体に余裕がなくなると 鏡に写る容姿は完璧ではなくなりますね。そんな時は1時間でも鍼灸を受ける時間を作って下さい。 まずはストレスによる気と血の滞りを改善しましょう。気と血が身体に行き渡ると肌...
6月20日 巡りをよくするということ 東洋医学では、人体を構成する生理物質を気・血・津・液・精と呼んでいます。 これらが絶えず身体の中を走る経絡という線路を通って各臓府に運ばれ生命活動を維持しています。 これらの物質がスムーズに循環して身体の中を巡ってこそ、健康な身体は維持されるのです。 言いかえれば、なんらかの影響によってこの巡りが悪くなっていくと、必要なものが各臓府に行き わたらないことや、停滞してしまうことで人体の生理機能が働きを失い、身体に不具合をもたらす 病理的な物質が産生されてしまうのです。このことが病の源となり、不定愁訴を招き、 やがてそれが重大な疾患につながっていくことも...
6月13日 梅雨の季節の到来です☆ 梅雨の季節は特に、ジメジメしたその空気が少しずつ私たちの体に悪影響を及ぼしていきます。 湿気と暑さの影響で食欲も低下し、寝苦しさは体力を低下させ疲労がたまります。日中もなんだ かだるくて眠く、頭も重く感じたり、いつもより肩こりがひどくなったり、お腹もなんだかぐずぐずし たりして…皆様はいかがですか? 舌をじっくりみてみよう〜☆ 中医学では「湿」(湿気)により体内が悪影響を受ける状態を「湿邪(しつじゃ)」と呼んでいます。 湿邪は特に胃腸系に悪影響を及ぼし、食欲の低下や軟便、下痢などを引き起こし、長引くと外気 だけでなく体内にも湿邪が溜まっ...
6月6日 梅雨と冷房にご用心 こんにちは。不妊不育専門の迎春堂鍼灸治療院です。 6月に入り、あじさいが咲いているのを多く見かけるようになってきました。 いよいよ梅雨の到来です。 この時期に起こりやすいトラブルや対策について、今回は、中医学的な視点から見てみましょう。 体の中には、「経絡」という、道路のような役割をはたすものがあります。この「経絡」は、20もあり、 全身をわたります。臓腑を通り、「気」「血」「津液」という物質が過不足なくめぐることで健康な状態を 保っています。 この中の「津液」は、肌や髪、筋肉や関節、はたまた骨髄や脳髄まで体のすみずみまでうるおす 大切な物質です。 しかし、...
5月30日 当治療院では、鍼灸治療に併せ磁石の治療をしています。 なぜ磁石…?と不思議に思う方もいると思います。 今回は磁石について説明します。 地球は北極、南極があり大きくて丸い磁石で出来ていてます。 その中で生活している私たちの身体も、プラスイオン・マイナスイオンが存在し、細胞の化学反応は 電気現象であり、細胞の浸透圧や神経細胞、筋肉細胞に働きかける重要な役割をはたしています。 体内に磁気を与えることで、電解質解離というイオン化現象が起き、血中のイオンを増やし、 イオンが神経系統に働きかけて自律神経の働きを変化させ血液の循環を良くすると考えられています。 自律神経は...
5月23日 『医食同源』と言う言葉があります。「医(薬)と食が同じ源を持つ」という意味ですが、これは、 食べ物はもともと生薬(草や動物、石など漢方薬の材料)と同じ自然の中で育ち、得られているもの だからです。 さまざまなサプリメントが生み出されていますが、本当の食事の代替をすることはできません。 特に妊娠を希望される方は身体の中からケアしてあげることはとても重要なことです。 ビタミンEは生殖機能を整える働きがあり、ごまやナッツ類やうなぎ、緑葉食野菜などに含まれます。 亜鉛は牡蠣・レバー・ごま・カシューナッツなどに含まれ、卵巣機能を正常にし、女性・男性ホルモンの 働きを助けます。葉酸は豆類...
5月9日 心の治療 東洋医学でいう『心』とは、心臓とは違うものです。 ・全身に血液を回すこと ・考えたり感情など、精神的なこと を司っています。 現代医学で考えると『脳』と『心臓』の働きと同じと言えます。 どうしても、不妊治療とは悩んだり、悲しんだりしてしまいがちですが、 それはゴールを遠ざけているようなものです。 考えすぎる、悩みすぎるとは『心』を破ってしまうからです。 心の働きが正常でないと、脳から出るホルモンのバランスをくずします。 そうすると、卵巣 子宮の働きも正常でなくなってしまいます。 もちろん血流が悪くなるのも、子宮に血が届かなくなってしまいますので、良くありません。 ...
4月25日 当院に不妊鍼灸治療で来院される方で、子宮筋腫や子宮内膜症、子宮腺筋症といった婦人科の病気を抱えた方がいらっしゃいます。これらの疾患は、それ自体が不妊の原因になると考えられており、継続的な不妊鍼灸治療を行うことで体質改善され、妊娠に適した身体の環境が作られます。 しかし、これらの疾患に対して、ある婦人科の先生は、『婦人科のスタンダードのアプローチが適切とは限らないし、不妊の方にとっては、早く妊娠することが何よりも大事なことです。しかし、大きな子宮筋腫があるのに治療せず、何でもまず体外受精というのも間違ったアプローチだと思い...
4月18日 体内時計と妊娠の関係についてのお話し 体内時計が規則正しく刻んでいれば自律神経や各種ホルモンが正常に分泌されるので、妊娠しやすい状態になります。この体内時計が狂うと自律神経やホルモン分泌も乱れ、妊娠しづらい状態に陥ってしまいます。 1年は365日、12ヶ月、1ヵ月は30日、1日は24時間、また女性の月経サイクルは約28日・・・と、私たちは一定のリズムで生活しているのです!この一定のリズムが崩れたとき、体調を崩しがちになります。 しかし、私たちの体内時計は25時間周期で 1日24時間周期の自然環境とは異なるために1日1時間のズレが生じてしまいます。 このズレを修正しないと自...
4月18日 体内時計と妊娠の関係についてのお話し 体内時計が規則正しく刻んでいれば自律神経や各種ホルモンが正常に分泌されるので、妊娠しやすい状態になります。この体内時計が狂うと自律神経やホルモン分泌も乱れ、妊娠しづらい状態に陥ってしまいます。 1年は365日、12ヶ月、1ヵ月は30日、1日は24時間、また女性の月経サイクルは約28日・・・と、私たちは一定のリズムで生活しているのです!この一定のリズムが崩れたとき、体調を崩しがちになります。 しかし、私たちの体内時計は25時間周期で 1日24時間周期の自然環境とは異なるために1日1時間のズレが生じてしまいます。 このズレを修正しないと自...
4月4日 アルコールと不妊 4月になりました。新しい年度を迎え、環境が変化した方は心身共にストレスを感じやすい季節でもあります。 ストレス解消といえば「お酒を飲んで解消!」という方もいらっしゃると思います。適量を楽しむ程度でしたら 良いですが、飲み過ぎは男女共に生殖器に影響すると言われています。 当不妊鍼灸治療の問診時にはアルコール摂取について必ずお聞き致します。 何故ならアルコールの飲み過ぎは、ホルモンバランスを崩します。 男性では、精子の製造能力が狂うと言われています。また、精子を製造するために必要な亜鉛が体内に 吸収されることをアルコールが防いでしまう為に健康な精子を作ることが...
3月28日 春の身体と自律神経と冷え 暦の上ではもうすぐ春分ですね。春分を挟んで前後7日間が春の彼岸です。春分は太陽が春分点に達して昼夜の時間が当分になる日ということで、“春たけなわ”の意味もあります。昼夜の長さがほぼ同じ頃で、この後は、1日におよそ2分間ずつ昼間の時間が長くなって行きます。 さて、春になると気温の上昇に伴って、自律神経のバランスが変わり、身体が変化します。これは例えば、冬の間肝臓に蓄えられていた血液が全身に流れ始め、手足の血管が緩んでくるためです。この働きを調整しているのが自律神経で、交感神経と副交感神経があります。冬は交感神経が優位に働き、手足...