Nov 10

子宮内膜症と不妊鍼灸



子宮内膜症は、20代〜40代の女性に起こりやすい疾患です。
子宮内膜とは子宮の内側を覆っている膜で、通常の月経ではこの厚くなったこの内膜が剥がれ落ち、排出されます。

しかし内膜症は何らかの理由で子宮内膜の組織が子宮以外の箇所にできてしまいます。
たとえば卵管、卵巣、腸や膀胱周辺などの骨盤腹腔内です。
しかしこれらの箇所にできた内膜様組織は通常の月経と違って排出される場所がないため、血液が次第に蓄積され
ていきます。
そして増殖していき、周りの組織と癒着し炎症を起こしてしまうこともあります。

中医学ではこの状態を瘀血(おけつ)と言い、骨盤内の血液の流れが滞っている状態と考えています。

血行不良のために骨盤周辺が冷えますし、老廃物が溜まりやすくなり、器官の機能低下やホルモンバランスの乱れ、
排卵障害も引き起こす場合があります。

そうなると当然妊娠しにくい、妊娠しても流産しやすいという不妊の状況になりえます。
また、出血、激しい痛み、性交痛や排尿痛などが起こり、通常の生活に支障をきたすことも多くあるのです。

この瘀血(おけつ)の状態の解消に、鍼灸は非常に効果的です。
有効なツボに鍼や灸を施し、滞った血の流れを改善していき、子宮・卵巣の機能を高め、妊娠・出産しやすい体作りを
していきます。
また、鍼灸だけでなく漢方薬温熱灸、経絡マッサージなど、数々の伝統療法を組み合わせた独自の技術で不妊治療
の効果を挙げております。

子宮内膜症とそれによる不妊でお悩みの方は、どうぞお気軽にご来院ください。
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