こんにちは、迎春堂鍼灸院です。
しっかりと睡眠をとる事は、妊娠しやすい体質を作るうえで重要な要素と言われています。
ではなぜ、睡眠不足になると妊娠力の低下を招いてしまうのでしょうか。
その理由の一つが「活性酸素」の発生です。
睡眠不足になると、体内で活性酸素という物質が増加します。
活性酸素は体内で発生すると、周囲の細胞を攻撃し傷つけてしまう性質があります。
睡眠不足により活性酸素の発生が増加すると、妊娠にとって重要な卵子も含め体中の
細胞が傷つけられてしまうため、結果的に妊娠しづらい体質になってしまいます。
もう一つの理由は「ホルモンバランスの乱れ」です。
睡眠中は様々なホルモン分泌により体内の機能調節が行われていますが、睡眠不足により
体内時計が正しく働かないと、ホルモン分泌のバランスが乱れてしまいます。
妊娠に重要なホルモンの分泌に異常が発生すれば不妊を引き起こすことになります。
中でも影響があるホルモンは「メラトニン」、「成長ホルモン」、卵胞ホルモンや黄体ホルモン
等の「女性ホルモン」です。
「メラトニン」は睡眠を促す働きをするホルモンで、この分泌量が変化することにより体内時計の
調節が行われています。しかし、睡眠不足等により生活リズムが崩れるとメラトニンの分泌量が
減少してしまいます。
メラトニンには睡眠を促す作用以外にも、細胞を酸化・老化から守る「抗酸化作用」があるため、
睡眠不足により分泌量が減少してしまうと、卵子を酸化・老化から守る力が低下し妊娠に悪影響を
与えてしまいます。
また、「成長ホルモン」は細胞を成長させたり傷ついた細胞を修復したりする働きがありますが、
このホルモンの分泌は睡眠中に大量に分泌されます。
睡眠不足により成長ホルモンの分泌量が低下すると卵子を成長させたり傷ついた卵子を修復
させたりする働きが低下してしまうので妊娠に悪影響を与えてしまいます。
生理は「女性ホルモン」が複雑に変化することで成り立っているので、睡眠不足によりホルモン
バランスが乱れると生理不順を引き起こしてしまいます。妊娠するための準備である生理に異常が
あれば妊娠に悪影響をあたえるのは当然ですね。
以上のことから、妊娠にとって質の良い睡眠がとても重要な要素の一つであることが分かります。
鍼灸治療の効果をより発揮するうえでも、睡眠をはじめ生活習慣の見直しはとても大切です。
当院では様々な生活習慣のアドバイスも行っております。お気軽にご相談下さい。