東洋医学(中医学)との上手なつきあい方

東洋医学(中医学)との上手なつきあい方


当鍼灸院では、不妊で悩まれる方を中心に鍼灸を施しますが、初めていらっしゃる方の中には、
鍼灸の経験が全くない方も少なくありません。経験のない東洋医学を選択されるのには、いくつか理由があると思いますが、
中には西洋医学に不信感を持ったことが理由で選択される方もいます。そこで、東洋医学(以下、『中医学』とします)
の利用についてお話ししたいと思います。

今の日本が西洋医学中心になったのは明治時代からで、ドイツを見本に制度が設けられました。それまでは仏教とともに伝来した中医学が日本人の健康を支えていました。

中医学は何千年の歴史の中で、代々受け継がれてきた経験や知恵であり、人類の貴重な財産です。
身体の内部環境を、刻々と変化する外部環境に適応させ、正常な生命活動を維持するという独特な理論で今日まで実践され、
民族の繁栄を支えてきました。そのため、哲学的、経験的な要素が多く、治療結果を現在の知識レベルでうまく説明し辛いため、現代社会では特に、異質な存在と感じている方も少なからずいらっしゃいます。その中医学が最近注目を浴びている背景には、WHOでの認定や、西洋医学での治療限界に直面し、「人でなく、病気を診る」治療法に疑問を感じる患者さんが増えてきたこともあるのではないかと思います。


西洋医学と中医学の違いは・・・


【西洋医学】
①治療結果が科学的に立証されている。
②メスと薬で治療するため、副損傷がある。
③病気の原因に直接アプローチできる。
④治療法が確立されているので、同じ病気であれば同じ結果を得られる。

【中医学】
①治療結果が現在の知識レベルでうまく説明できないものがある。
②薬で治療しないため、副作用がほとんどない。
③間接的(患者本人の治癒力を高めた結果)な治療。
④四診(望診・聞診・問診・切診:脈診)に重点を置き、東洋医学独特の「弁証」に応じた治療を行う。


中医学の得意分野は、体内の環境とバランスを整えることですので、日本では代替療法として、副作用のない、無傷で害のない治療を施します。病院での治療後の心身負担軽減として取り入れるとよいでしょう。不妊治療の場合も、中医学独特の立場で施術しながら、高度生殖医療での治療効果をよりいっそう高めることが可能です。
中医学のメリットを知り、西洋医学と共に利用されてはいかがでしょうか。
  
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