不妊と肥満 一般的に肥満が体に良くないことは知られていますが、不妊の原因にもなり得ることをご存知でしょうか。まず、肥満になるとホルモンバランスが崩れます。ホルモンバランスが崩れると、排卵をコントロールする女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)の分泌も乱れ、排卵障害を起こします。 また、肥満で妊娠しにくくなる原因のひとつにあげられるのが、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)になりやすいことです。 多嚢胞性卵巣症候群とは、卵巣の皮膜が硬くなり、卵巣に排卵できない未熟な卵胞がたまる病気です。多嚢胞性卵巣症候群の女性の7割に排卵障害がみられるともいわれており、不妊症になる可能性が高いといえます。 ...
11月18日 カラダを温める入浴術 夏場はシャワーで済ませてしまいやすいのですが、今の寒い季節はバスタブに浸かることも多くなってきてると 思います。 実は、寒い今だからこそ、不妊に効果的な『温める』を自宅で行えるのです。 その一つとして、バスタブに浸かることが良いといえます。 ただ適当にお風呂に入るのではなく、妊娠力を高める入浴を行ってみましょう。 まず、お湯の温度は38~40℃のぬるま湯に5~10分入ります。 そのバスタブに数滴のアロマオイルか香る入浴剤を使うことで、香りが鼻から入って、その刺激が脳へ行き、 副交感神経の働きを活性化します。 そのことによって、身体全体がリラックスし、筋...
11月11日 ストレスと鍼灸 ストレスとは外部環境から刺激を受け、生体内部におこる「ひずみ」のことを言います。 この「ひずみ」の原因となるストレス刺激は・寒冷、騒音、放射線など物理的なもの・薬物、ビタミン不足、酸素欠乏など科学的なもの・細菌感染など生物的なもの・社会的、心理的など精神的なものなど多種挙げられます。 研究により、ストレスを受けた生体は、身体に一定の変化や共通した症状を起こし、典型的な経過をたどり、そしてストレス刺激の種類とは関係なくそれは起こると言われています。 一般的にあらゆる刺激は「大脳皮質」に伝わり処理されますが、ストレス刺激は「大脳皮質」では処理されず、その下位...
11月4日 ●女性ホルモンとお肌の話 洗顔・化粧水・乳液と、スキンケアをきちんとしているのに、肌トラブルがあったら女性ホルモンが乱れているかも 知れません!なぜなら女性の体や肌は、女性ホルモンと大きく関わっています。ホルモンバランスが乱れると、 体にさまざまな影響が出ます。 女性ホルモンには、卵胞ホルモン<エストロゲン>・黄体ホルモン<プロゲステロン>があります。 エストロゲンは肌の角層の水分と潤いを保ち、真皮層のコラーゲンやエラスチンの合成を促し、弾力のある肌を つくります。プロゲステロンは妊娠に備えるホルモンで、皮脂分泌を増やす傾向があります。ある程度の皮脂は 必要ですが、過剰にな...
10月29日 女 今回は「不妊治療と歩く」のお話です。 お手軽な健康法として「歩く」事は予てから注目されておりますが、もちろん不妊治療とも深い関係に あります。 女性の身体は一定のリズム(生理周期)の中でバランスが保たれております。日々の運動はホルモ ンの分泌や自律神経を安定させる効果があり、身体のリズムを整え妊娠しやすい身体つくりには欠 かせません。但し、過度な運動は却って老化を早め妊娠には逆効果になることもあります。そこで適 度で適当な運動として「歩く」事がオススメです。季節を感じながら歩く事は、ストレス発散、血行促進 効果もあり良いことづくめなのです。
10月22日 女性の身体の陰と陽 不妊との関係について 中医学伝統治療では、女性の身体には陰の時期と陽の時期があり、それぞれ互いに依存し、 時に互いに転換する。という考え方を持っています。 女性の生理周期には4つの時期がありますが、月経期、卵胞期に卵胞から出される卵胞ホル モン(エストロゲン)は陰の物質であり、この時期の体温は低温になります。(陰の時期) 排卵後、 黄体から出される黄体ホルモン(プロゲステロン)は陽の物質であり、この時期の体温は高温に なります。(高温期=陽の時期)陰の溜め込んでいた力によって(卵胞がある程度の大きさになる と)陽に変化(転換)する、これが排卵です。 ...
10月14日 「秋なすは嫁に食わすな」という言葉にはいくつかの説があるようですが、一般的に知られているのは以下の2つではないでしょうか。 ① 秋なすは特に味がよいので、憎い嫁には食べさせるなというもの ② 秋なすは体を冷やすので、大切な嫁には食べさせるなというもの 中医営養学では、食物は大きく寒性のもの(体を冷やすもの)と熱性のもの(体を温めるもの)に分けられ、なすは寒性のものとされています。このことから、②の説にも一理あるといえそうです。 「冷え」は生理不順など婦人科系疾患の原因になりやすく注意が必要ですが、まずは自分の体質を知ることが大切です。冷え症の人はショウガやニンニク、かぼち...
10月7日 東日本大震災から7ヵ月。 復興にむけて がんばれ日本 とエールが送られています。 頑張っているからこそ 頑張りすぎないで と思います。 不妊治療も同じです。頑張ること=妊娠とは限らないのです。 頑張りすぎてプレッシャーになり、蓄積するとストレスが生じます。 ストレスになると視床下部の副腎髄質ホルモンの分泌が過剰になり、ホルモンのバランスが崩れ、当然、女性ホルモンにも影響を与えます。 一番大切なのは 妊娠するための身体づくりです。 頑張りすぎずリラックスできることを探しましょう。 例えば、好きなハーブティーをゆっくり飲んでも、ほんの3分。 ちなみにコーヒー好きな私は今、生姜コーヒ...
9月30日 睡眠のおはなし 不妊治療のひとつとして「ホルモンバランスを整えることで、 妊娠しやすい、妊娠維持しやすいからだづくり」が挙げられます。 ホルモンバランスは疲労、ストレスの他に夜更かしによっても崩れやすくなります。 そこで、 ・遅くともその日のうちにはベッドに入る。 ・睡眠時間最低6時間は確保する。 ・寝だめはしない。 睡眠不足は東洋医学の側からみると、生殖力と基礎活力をもたらす元気と関わる「腎」の機能を弱めてしまいます。 西洋医学の側からみると、脳のストレスとなり、特にコントロール系の機能を弱め、より排卵障害が発生しやすくなります。 生物時計の秩序を乱し、悪循環を発生させ、...
9月23日 ●体内時計と妊娠の関係についてのお話し● 体内時計が規則正しく刻んでいれば自律神経や各種ホルモンが正常に分泌されるので、妊娠しやすい状態になります。この体内時計が狂うと自律神経やホルモン分泌も乱れ、妊娠しづらい状態に陥ってしまいます。 1年は365日、12ヶ月、1ヵ月は30日、1日は24時間、また女性の月経サイクルは約28日・・・と、私たちは一定のリズムで生活しているのです!この一定のリズムが崩れたときが体調を崩すときです。 しかし、私たちの体内時計は25時間周期で 1日24時間周期の自然環境とは異なるために1日1時間のズレが生じてしまいます。 このズレを修正しないと自律...
9月16日 今回は、妊娠しやすいからだづくりのための食生活についてのお話です。 人間の体は想像以上に精巧なしくみを備えており、正しい食事により、このしくみがスムーズに働くことにより 誰にでも本来備わっている生殖力が正常に機能する事で妊娠への道が開けます。特別な食材や調理法を不 要で、不自然な食品や食べ方を見直すだけで良いのです。 ①腹八分目。 ②主食はなるべく未精製の穀物にする。 ③旬の野菜と果物を多く摂取し、乳製品と肉を控えめに。 ④マーガリンやショートニングは控える。 ⑤大豆食品を毎日食べる。 ⑥白砂糖入りのお菓子や清涼飲料水は控える。
9月2日 今回は『基礎体温』のお話です。 一般に体温は基礎代謝のほか、運動、食事、感情によって変化します。 そこでそれらの影響を排除し、基礎代謝のみを反映した体温を計測することによって、 身体のリズム、月経周期、排卵の有無、タイミング法の時期の目安にもなります。 まだつけてたことがないという方は、是非お勧め致します。 ●基礎体温の測定 ・婦人体温計を使います。(0.05℃単位まで計測でき、微妙な体温差を感知できます。) ・就寝前に枕元に用意して置きます。 ・朝目覚めたら、起き上がらず、舌下の中央に入れて計測します。 (注意点)起き上がって動いたり、飲食すると正確に測定できません。御手洗...
8月26日 今回は『無理なダイエットは不妊の原因に』のお話です。 -極端な食事制限による不妊への影響- 極端な食事制限をしてしまうと、体は「飢餓状態」ととらえ自分の体を守ろうとしたり、また、ダイエット自体にストレスを感じたりすると、生命維持に直接関係のない、脳下垂体からのFSH・LHの分泌が低下し、子宮や卵巣などの妊娠機能を低下させてしまい、ホルモンバランスが崩れ生理周期にが狂いが生じ生理不順などが起こってしまいます。さらに体内のホルモン量が不足してしまい無月経になったり、卵巣機能が低下し無排卵を招かれるなど、深刻な不妊症の原因につながってしまいます。 -妊娠しやすい体のためのダイエット法...
8月12日 今回は『夏の飲み物について』のお話です。 不妊で悩んでおられる女性には冷え症の方も多いのですが、冷え症の一番の原因は血行の悪さです。そこで冷房で冷えている女性の体におすすめなのが「くず湯」です。葛根湯という漢方薬は有名ですが、葛根というのが生薬の名前でいわゆるくずの根です。くずの効能としては、血行の改善、脳血量の増加、免疫力向上、かぜの予防、発汗解熱作用、下痢を止める、肩凝り、筋肉痛・・・などがあります。東洋医学的にいうと体を潤す性質があり、脾・胃に入ります。体の「陰」を養ってくれるので「陰虚」体質や胃腸の弱い方や老人から子供さんまで適しています。購入の際は、馬鈴薯でんぷん...
8月5日 不妊鍼灸治療専門の迎春堂鍼灸治療院です。 今回は『不妊治療とラジオ体操の話について』のお話です。 卵巣中の良質な卵子が、良好な状態で排卵されるためには、規則正しい月経周期が必要です。生殖ホルモンが分泌されるタイミングにリズムを与えているのは、生体リズムであり、月経周期が乱れる原因は、体内時計の狂いです。 体内時計をリセットするためには朝起きて光を浴びる、三度の食事を決まった時間にとる、定期的に運動する事です。これがなかなか簡単なようで続けられない事ですが、お馴染みのラジオ体操を毎日の生活に取り入れることで体内時計がリセットされ、規則正しい生体リズムを獲得することが出来る為、...
7月29日 今回は『中医学の生理に伴う頭痛について』のお話です。 不妊と生理不順治療の中では頭痛を訴える方が多く見られます。 女性の生理を伴う頭痛は3つのタイプに分けられます。 1. 血虚タイプ・・素体虚弱、女性の生理が流れる経絡の中に気血不足の原因がいろいろな症状を 出します。例えば、心悸、不眠、疲れやすい、頭痛の症状は生理終了後起こることが多いです。 2. 肝経火旺タイプ・・肝の経絡は血流と血の量などがよく関係します。血のバランスが崩れる場合、 気熱が経絡により上行し頭に上がり、生理中に偏頭痛と頭頂部痛があります。 3. 血瘀タイプ・・瘀血の原因は、月経時の腹部痛や血の塊があります。...
7月22日 今回は『不妊と仕事の関係』のお話です。 まず、不妊に仕事や職業が関係するのか?具体的な職業名は挙げられませんが、不妊になりやすいタイプであろう仕事・職業はいくつかあります。 不妊になりやすい職業 ①オフィスでのデスクワーク 同じ姿勢(イスに座ってる状態など)で長時間の仕事をしていると、臀部や大腿の血管が圧迫され下半身への血流が悪くなります。東洋医学でいうと、「気・血」が滞ってしまい冷え性などに結びついてしまう可能性もあり、血流不足によって卵巣や子宮の機能低下をもたらし、不妊へと結びついてしまいます。→1時間に1回ほど軽く身体を動かしましょう。立つだけでもスッキリしま...
7月15日 今回は『女性と鍼灸について』のお話です。 中国伝統療法(中医学)には長い歴史と経験があり、私たちに貢献する伝統医療として、鍼灸は「治療」「予防」といった枠だけでなく「社会」」「科学」そして、「ライフスタイル」に寄り添う治療であると思います。鍼灸治療が、私たち女性のライフスタイルにどのように関わってくるかといえば、自分の中で「心身のバランスがとれているかどうか」といった自分自身への「気づき」をもたらしてくれる存在ではないでしょうか? 女性は、年齢や生理周期、ライフサイクル(仕事・出産・育児)などによって脳などの中枢神経の機能的働きに変化があらわれ、内分泌ホルモンのバランスを崩れ...
7月8日 今回は『しみとホルモンバランス』のお話です。 暑い日が続きますね。夏日が続くので女性に気になるしみのお話をします。 しみは顔面特に目や口の周囲にできる、褐色から黒褐色の色素沈着です。一般に中年以降の女性に多いといわれていますが、ホルモンバランスにより若い女性にも見られるようになっています。しみが出来る原因は、日光に含まれる紫外線や化粧品による刺激、ストレス、加齢、長期間に渡って塗り続けた医薬品の影響、またアトピー性皮膚炎や脂漏性角化症などがあります。また妊娠で生じたり、子宮や卵巣の病気とともに発症したり、また経口避妊薬ピルの連用によっても生じたりしますので、ホルモンバランスの変...
7月1日 今回は『不妊治療と腹巻』のお話です。 冷え性の方が必ず不妊症というわけではありませんが、不妊症の方に冷え性気味の方が多いといわれております。冷えの自覚の無い方でもお腹を触ってみると案外冷えている事に気づかれると思います。冷えは万病の元、もちろん不妊症の原因の一つでもあります。お腹周りをしっかり温め、子宮や卵巣への血流を促す事で正常な排卵と、妊娠中の赤ちゃんを育てる環境を整える事が出来ます。また、生理中・生理前後の不快な症状も緩和してくれます。そこで迎春堂では、お腹を温め、血流を促す鍼灸治療、漢方温熱パック、経絡治療等を行なっております。夏でも腹巻、最近は薄手の高品質のものも出回って...