高プロラクチン血症

妊娠すると、乳汁の分泌を促し排卵を抑えるプロラクチンが多量に分泌されます。

プロラクチンとは、脳の下垂体から分泌されるホルモンのひとつで、乳腺刺激ホルモンとも呼ばれます。

通常は妊娠~分娩後の授乳期間中に乳腺を刺激して乳汁の分泌を促し、さらに排卵を抑えるように働きます。
しかしこのホルモンの分泌が妊娠していないときも異常に亢進して、無月経、無排卵月経、乳汁分泌、(男性では、精力低下、女性化乳房)などを引き起こします。

高プロラクチン血症の原因は、

①視床下部や下垂体の異常(腫瘍など)によるもの

②薬の作用(ピル、胃潰瘍、抗うつ剤や降圧剤などを長期間服用した場合など)によるもの

③流産・中絶後分娩によること

などがあります。また視床下部の小さな機能異常の一つに、日中はプロラクチンが高くなくても夜間に高くなる、潜在性高プロラクチン血症という病態があります。
これにより不妊症や流産を繰り返した場合は、治療が必要になります。

しかし高プロラクチン血症の原因は、大多数が「原因不明」でよくわかっていないことが多いようです。



中医学では


高プロラクチン血症を陰陽バランスの乱れなどによるものと考えられています。

当院の中国伝統療法では、下垂体の調整と骨盤内の循環を改善させるために、それらに関係するツボに鍼やお灸を行います。
さらに経絡漢方温熱や、吸い玉療法を取り入れ、陰陽のバランスをみながら少しずつ体質を改善していきます。
  
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