骨盤内炎症性疾患

骨盤内炎症性疾患

骨盤内炎症性疾患は、骨盤内蔵器に生じる炎症と感染で、子宮・卵管・卵巣その周辺組織がおかされる疾患です。

特に卵管への感染が進み、炎症癒着などがお
こると閉塞をおこし、不妊症の大きな原因となります。
骨盤内炎症性疾患を引き起こす原因として最も多いのは性行為による性感染症で、
クラミジアトラコマチス、淋菌といった細菌が原因となります。
発症は子宮・子宮
頸部から始まり卵管へと進行していきます。

骨盤内炎症性疾患で特に不妊につながりやすい卵管への影響として、

① 炎症による卵管の閉塞
② 癒着による卵管采のピックアップ機能の喪失
③ 卵管の閉塞による子宮外妊娠

などがあげられます。

診断と治療が適切であれば完治する可能性の高い疾患ですが、治療よりも予防が大切です。
性交渉を控える、避妊具の使用、セックスパートナー全員の感染症の検査と治療などが感染予防となり大切です。



中医学では


気虚湿阻・下焦湿熱と湿瘀(下腹部に余分な水分と炎症滲出物がたまる状態)とみます。
症状としては、下腹部圧痛・腹張・卵管卵巣のむくみなど
があげられます。

治療は、鍼灸と下腹部の漢方温熱・吸玉などで局部の気・血の
めぐりを良くし、瘀滞の分と旧血を代謝アップにより流れをスムーズにし、体の免疫機能を高め、子宮・卵管・卵巣を活性化して機能を高めることにより妊娠出産をめざします。
    
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