夏と心

東洋医学で夏は、最も「心(しん)」の働きが活発になる時期です。
「心」とは血液をポンプのように体中に巡らせ、体中の臓腑に栄養を行き渡らせています。
また、精神や意識のコントロールや小腸を含めた部分も心と関わりが深いです。
そのため、心の働きが乱れると動悸、不整脈など循環器系の異常や、不眠や精神が不安定に
なるなどの症状が現れます。
またそれが関係の深い小腸に影響すると、消化吸収が悪くなり、便や尿の異常が起こります。
心の状態は顔色や舌に現れます。
心が弱っているときは、顔色や舌の色は淡く(白っぽく)なります。
心に瘀血(血の滞り)がある場合には色は暗く(紫色や暗い紫色っぽく)なります。

他にも舌を見ただけで色々なことがわかります。
例えば、睡眠不足など疲れている時には舌の先が他の部分よりも赤くなります。
そして、舌についている苔が黄色い時には、体に熱が溜まっている証拠になります。
このように、舌の状態で体の状態を知ることが出来るのです。

身体のサインを見逃さず、睡眠をしっかりとって、身体に熱を溜めすぎないように適度に身体を
冷まして暑い夏を乗り切りましょう。
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