中枢性排卵障害とその原因

妊娠するためには卵子が十分に育ち、排卵が起きなくてはいけませんが、何らかの原因で排卵が
起きないことを排卵障害と言います。

この排卵障害は、中枢性(脳の視床下部・脳下垂体)と卵巣性に分かれるのですが、最も多いのは
視床下部によるものと云われています。

視床下部はGnRHというホルモンを出します。これはすぐ下に位置する脳下垂体から出るFSH(卵胞刺
激ホルモン)とLH(黄体形成ホルモン)の分泌を促すホルモンです。
排卵は脳下垂体からFSHとLHが分泌されなければ起こりません。つまり、視床下部からGnRHが出ないと、
そもそも排卵も月経も起こらなくなってしまいます。

では、なぜGnRHが出なくなるのか。それは、視床下部はさまざまな刺激(ストレス)の影響を非常に受け
やすいためです。

空気や食物・薬による汚染、温度や湿度を含む環境の変化、体の痛み、体重の大幅な変化、精神的
ショック…etcこのような外部や内部からのストレスは全て原因となりえます。

人間は身体が危機を感じると、まず生存することにエネルギーを使おうとします。そのため、生殖機能は
後回しになり、ホルモンの分泌がストップしてしまうのです。

自身に降りかかる変化や刺激は避けられないものもあります。
しかし、心理的ストレスがあっても気分転換する手だてがあったり、日頃から身体の声を敏感に感じとり、
適度な運動と適切な食生活や服装を心がける、辛いと感じたときは無理せず大事をとる等、自分で気を
つけられることもあります。

一見小さいと思われる毎日の積み重ねが自分の身体を作っていることを忘れずに、健康的で快適な生活
を送っていきましょう。それが妊娠への第一歩にもなります。

また、当治療院には頭皮鍼法という脳のストレス解消により自律神経や内分泌をコントロールし、分泌バラ
ンスの改善が期待される治療もありま
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