お酒と薬の関係

10月29日

皆さんお酒と上手に付き合っていますか? お酒と薬の関係は深く、「百薬の長」と言われているとおり、上手く使えば体に有益なものとなります。
中医学的には、お酒は血行を良くし体を温め、リラックス効果があります。また、薬用酒も、お酒と生薬の効果で体への働きかけを強める意図があります。

お酒を飲む時の注意点として、誰もが自覚すべきところは、「大量に飲まない」「飲まない日を設ける」ですね。注意したいのは、舌にべっとりと白い苔がはえている人。漢方では「痰湿(たんしつ)」タイプといい、水分代謝が悪く体に老廃物がたまっている状態です。胃腸が弱っていたり、お酒や甘いもの、脂っこいものをよく摂ったりされる方に多くみられます。このような人はお酒を控えた方が良いでしょう。

薬用酒は、個人の体質にあったものを選ぶと効果的です。『人参(ニンジン)・黄耆(オウギ)』や『竜眼(リュウガン)・棗仁(ソウニン)』『枸杞(クコ)・何首鳥(カシュウ)』などを入れれば、それぞれ『補気(元気)』『安神(安心安眠)』『美髪(脱毛白髪防止)』効果があります。

お酒は発散の力もありますから、ストレスにも良くリラックス効果が得られます。体を温めて「陽気」を高める効果もありますから、日頃から冷えが強い人にも効果的です。飲み方によってはお薬にもなるお酒。健康維持のためにも少量だけたしなみ上手に利用したいものですね。
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