半夏生と食養生

『半夏生と食養生』

こんにちは
迎春堂鍼灸治療院です。

7月1日は、半夏生(はんげしょう)です。
半夏生は雑節のひとつで、夏至から11日目の日をさしていましたが、
現在では黄経100°を太陽が通過する日とされていて、2016年は7月1日となります。

農業では畑仕事や田植えを終える時期とされています。
また、半夏(はんげ:カラスビシャク)という薬草が生える頃とされています。
半夏は漢方の生薬としても使われている植物です。

各地域で、半夏生に食べるものがあるそうですが、最近では関東でも
『半夏生にタコを食べよう』という宣伝を見かけるようになりました。
タコを食べるのは近畿地方の習慣で、タコのようにしっかりと稲の根が張って、
豊作になるように、との願いを込めていたと言われています。
(他には、香川県でうどん、福井県ではサバを食べるそうです)

では、タコについての栄養と食養上をご紹介したいと思います。

【栄養学】
・良質なタンパク質…疲労回復に効果
・ビタミンE…抗酸化作用があり、老化防止に効果
・亜鉛…必須アミノ酸。新陳代謝を良くし、免疫を高める
・コレステロールを下げる働きがある

【食養生】
・血を養い、気を補う(血を栄養することで体内の気の巡りを良くする)
・肌を引き締める
・体に必要な水分を増やす
・体を冷やす

このように、タコは夏の季節にピッタリな効果が得られる食べ物です。
ただしタコは寒性なので、冷え性の方は生姜と併せて摂ると良いでしょう。

季節の行事と食べ物は理にかなった効果があります。
上手に取り入れて季節の食事を楽しみましょう!
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