漢方薬と不妊症鍼灸治療

8月28日

漢方薬と不妊症鍼灸治療

鍼灸治療などの東洋医学は、西洋医学とは違った観点から病気を改善していきます。
検査→原因を突き止める→改善すべき症状に対して投薬や治療をする、という西洋医学に対し、
東洋医学はその人自身のコンディションを正常な状態に戻すことで病を治そうと考えます。
不妊治療で例えると、無排卵の場合には、西洋医学ならば適切なホルモンの投与を行い排卵を
促しますが、東洋医学では各自の体質や体力、抵抗力などの証に合わせた治療を行い、血や気の
流れを整え体質改善をし、結果的に排卵が起こるようにするという仕組みで治療を行っていきます。
東洋医学には鍼灸治療のほか、漢方薬治療があります。
漢方薬は約2000年前に中国で完成された薬で、様々な植物の根、葉、花、皮、また動物や鉱物
などを原料とし、症状に合わせて、有効成分を持つこれらの生薬を配合して作られます。
女性の不妊治療で漢方薬を使う場合、冷えや月経トラブルを改善するための漢方薬を処方されること
が多いようです。
よく使われる漢方薬には以下のようなものがあります。

当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)→月経不順、月経痛
桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)→月経痛・不正性器出血・無月経・子宮内膜症など
温経湯(ウンケイトウ)→月経不順、腹部の冷えなど
加味逍遥散(カミショウヨウサン)→イライラ、ストレス、ホルモンバランスの調整など
十全大補湯(ジュウゼンダイホトウ)→体力増進、慢性疲労症候群など

また、男性の不妊鍼灸治療においては
八味地黄丸(ハチミジオウガン)→精子減少症など
補中益気湯(ホチュウエッキトウ)→精子無力症など
が使われることが多いようです。

体質改善や妊娠しやすい体質への移行など、当鍼灸院の治療と漢方薬を併用することにより、
より相乗効果が期待できます。
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