生理周期の調整原則

7月31日

生理周期の調整原則

東洋医学では、世の中のあらゆるものを陰と陽の2つの性質に分け、対立する関係としています。
陰は「暗い・
冷たい・静か」、陽は「明るい・熱い・活動的」という性質を持っています。

左の図は、太極図というもので、陰と陽の転化を表しています。
一番上の黒が最も多いところが陰の極まったところ、一番下の白が
最も多いところが陽の極まったところになります。陰が極まると徐々に
陽に転化していき、やがて陽が極まります。陽が極まると
今度は徐々に陰に転化していき、 やがて陰が極まる、陰陽の移り変わりを表しているもの
です(時計 回りに見ています)。これは、世の中に存在する全ての事物の性質の転化を表
しています。
当院では、これを生理周期にあてはめて治療原則としています。一番上の陰の極まったところが
生理期、一番下の陽の極まったところが排卵期になり、図の向かって右側の陰から陽に移って
いくところが卵胞期、向かって左側の陽から陰に移っていくところが黄体期となります。
この治療原則に基づいて、陰の時期には補腎陰(陰がだんだん減っていくため腎陰※を補う)、
陽の時期には補腎陽(陽がだんだん減っていくため腎陽※を補う)といった治療を行って、生理周期
の調整をしています。
また、生理前には補血、生理中に活血というように血(けつ)の調整も併せて行っています。


※腎陰・腎陽について
五臓(肝・心・脾・肺・腎)の中で、腎は生殖機能に関係がある臓で、
腎陰と腎陽を宿し、各臓の陰陽の根本とされています。

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