「冷え」と卵巣・子宮機能の関係

東洋医学では「冷え」は不妊の原因の1つと考えます。
年齢や婦人科疾患などの要因もありますが、不妊に悩む女性の多くは、体が冷えているか、
血液循環が滞って古い血がたまっているか、もしくはその両方の症状がみられます。
治療などで「冷えがとれてきたな」と感じた頃に、妊娠する方も多くいらっしゃいます。
なぜ、冷えが不妊の原因になるのでしょうか?
体が冷えると、子宮や卵巣も冷え、良い卵子ができづらくなります。
温かくふかふかしている子宮には、受精卵が着床しやすいのですが、冷えて硬ければ、
着床しにくくなります。
東洋医学では、冷えは「陽虚」と認め「陽気不足」と考えます。
「陽気」は生理活動の動力となり、陽気低下は体の代謝機能低下や臓器機能低下の原因に
なるのです。
卵巣機能不全などの機能的な不妊も、冷えにより子宮や卵巣の働きが低下していることに
起因すると考えます。
今年も桜が早く咲き、春の訪れとともに気温もグッと上がりました。
春のお天気は気まぐれで、冬に戻ったかのような寒い日もあります。
春先の女性の体はとても冷えやすいのです。
東洋医学である鍼灸をうまく取り入れ健やかに体調を整えながら、ご自身の体にも心にも
暖かい春を迎えましょう。
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