鍼はなぜ効くのか

10月17日

鍼はなぜ効くのか

こんにちは。迎春堂鍼灸治療院です。

肩こり腰痛なのに、手足に鍼をする・・・という話しは、なんだか不思議だと思ったりしたことはないでしょうか?
当院の治療で例えると・・・不妊治療なのに、なんで足に鍼やお灸をするのかといった感じでしょうか?

何故、患部から遠いところにアプローチするのでしょうか。
今回は、少し趣向を変えて・・・東洋医学的な視点ではなく、科学という視点から鍼の効果についてお話したいと
思います。


人体への研究の発展により、鍼治療のメカニズムが解明されてきました。
その1つに 「体性-内臓反射の上脊髄反射」 というものがあります。

上脊髄反射とは、四肢末梢への刺激を受けると、その刺激が延髄に達して全身への反射が起こるというものです。
足への鍼の刺激が、「脳」に伝わり、脳から全身に効果が現れるということです。

鍼灸の世界ではよく、
「経穴(ツボ)への刺激によって五臓六腑の調整を行う」
などという言い方をしたりしますが、
科学的な観点からみると、
経穴(ツボ)の刺激 → 脳に刺激が伝わる → 内臓などに反射(効果)が生じると言い換えられるかもしれません。
(この他にも、様々なメカニズムが解明されています。)

鍼灸治療は患部から離れた部位への施術を行うことも多く、一見では理解しにくいかもしれません。
また、よくわからないものに対して不安や心配な気持ちをお持ちになる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、最近では鍼灸治療への社会的認知度が高まりを受けて、鍼灸治療に対してEBM(Evidence-based medicine:根拠に基づいた医療)を求められる傾向があります。

これまで鍼の効果は経験知として蓄積されてきましたが、このように最近では客観性科学性が備わってきて
いるのです。

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