『冷えは万病の元』
こんな言葉を耳にしたことがあると思います。
「冷えイコール寒い」ではありません。
冷えは冬だけに起こるものではないのです。
夏の冷房でも、冷たい飲み物でも冷えは起こります。
体の冷えは、なにより血液の循環を悪くします。
心臓から送り出された血液は、体中に栄養を運びます。
そしてさらに、体の中の老廃物を腎臓や肝臓に運び、
体の外に排出する働きをしています。
血液の循環が悪ければ、栄養も運べないし、
体の中の老廃物を排出することもできません。
『冷えは万病の元』も頷けます。
月経不順や不妊症は、
血液の循環が悪いと起こりやすくなると考えられています。
卵巣や精巣に栄養を運び
良質な卵子や精子をつくるためにも、
受精卵が着床しやすい子宮にするためにも、
血液の循環を改善してみませんか。
当院では、ご自宅でのお灸もお勧めしています。
お灸には、経絡・ツボを温め、
血流を改善すると共に鎮痛・鎮静の作用もあります。
お灸の原料の「もぐさ」は、
ヨモギの葉の裏にある白い綿毛を精製して作られています。
「もぐさ」に含まれるシネオールという精油成分に、
殺菌・鎮痛・鎮静作用があります。
この成分は煙にも含まれており、
香りによってのリラックス効果も期待できます。
受精準備期間、タイミング後、受精後など、
患者様のその時の状態に合わせた施灸場所もお教えしています。
昔から「安産の灸」「逆子の灸」など、
妊娠、出産には多くお灸が用いられてきました。
「お灸は熱い」そんなイメージがあるかもしれませんが、
本当のお灸は熱さでなく温かさを感じるためのものです。
中医学では「温補(おんぽ)」と言い、
養生の基本です。
温かさを補って、血液循環を改善しましょう。
寒い冬が来る前に、ぜひ血流改善のご相談ください。